ムコ多糖の構造と機能

多糖類の構造と機能との関係を分子レベルから研究するひとつの方法として, 構成要素の単結晶X線解析の結果から, 立体的規制と物理化学的性質がどのように結びつけられているかを捉え, それらを多糖類へと積み重ねていく試みの中で, 今回演者らは, ムコ多糖をはじめ, 他の多糖類でも主要な構成単糖であるピラノース糖類の立体構造と水素結合の関係について検討した. これまでにX線解析され, 原子座標の明らかな単糖, オリゴ糖, および関連糖類を, 同一基本骨格であるピラノース環のC(1)原子を原点とする同一分子内座標系に変換し, 図のようにNewman投影により三次元的な水素結合系の方向性を求めた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:結合組織 1976, Vol.8 (3), p.129-130
Hauptverfasser: 扇間昌規, 佐々木宗一郎雅英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:多糖類の構造と機能との関係を分子レベルから研究するひとつの方法として, 構成要素の単結晶X線解析の結果から, 立体的規制と物理化学的性質がどのように結びつけられているかを捉え, それらを多糖類へと積み重ねていく試みの中で, 今回演者らは, ムコ多糖をはじめ, 他の多糖類でも主要な構成単糖であるピラノース糖類の立体構造と水素結合の関係について検討した. これまでにX線解析され, 原子座標の明らかな単糖, オリゴ糖, および関連糖類を, 同一基本骨格であるピラノース環のC(1)原子を原点とする同一分子内座標系に変換し, 図のようにNewman投影により三次元的な水素結合系の方向性を求めた.
ISSN:0916-572X