結合組織酸性ムコ多糖の組織・細胞レベルにおける分布組織化学的・電顕組織化学的観察成績
種々の結合組織病変を材料とし, GAGの組織学的レベルにおける分布状態につき, 組織化学的手法を用いて観察した. 方法論上の問題点として, DSの検出が確実とは言い難いことの他, いくつかの難点があるが, 従来, 生化学的データと対比し得た材料の組織化学的成績から考えて, 本法による観察成績も, 病変に伴なう基質物質変化の大要を捉える上である程度積極的に評価され得ると考える. 〔方法〕光顕的には, 0.5%CPC・10倍中性ホルマリン固定材料の連続切片を用い, 一般染色の他, neuraminidase, Streptomyces及びtesticular hyaluronidase, chon...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1976, Vol.8 (3), p.92-93 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 種々の結合組織病変を材料とし, GAGの組織学的レベルにおける分布状態につき, 組織化学的手法を用いて観察した. 方法論上の問題点として, DSの検出が確実とは言い難いことの他, いくつかの難点があるが, 従来, 生化学的データと対比し得た材料の組織化学的成績から考えて, 本法による観察成績も, 病変に伴なう基質物質変化の大要を捉える上である程度積極的に評価され得ると考える. 〔方法〕光顕的には, 0.5%CPC・10倍中性ホルマリン固定材料の連続切片を用い, 一般染色の他, neuraminidase, Streptomyces及びtesticular hyaluronidase, chondroitinase ABC処理の前後にpH4.1 toluidine blue及び必要に応じpH2.5 alcian blue染色を施こして比較鏡検し, GAGの分布と種類について推定した. 材料のうち可能なものについては, GAG分布を電顕的にも観察した. 上記CPCホルマリンで24~30時間固定後, 水洗, 細切し, 2.5%glutar aldehydeで4℃, 2時間再固定, 各種GAG分解酵素処理したものとしないものを作り, それぞれruthenium red(RR)・OsO_4 処理, EPON-812または, glycol methacrylate(GMA)包埋, 超薄後uranyl acetate後染して観察した. また一部はRR含有glutar aldehyde前固定後GMA包埋し, 超薄後にGAG分解酵素処理とRR・OsO_4 処理を行う方法によった. |
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ISSN: | 0916-572X |