軟骨プロテオグリカンの電顕的観察

軟骨基質の主要構成々分であるムコ多糖は蛋白と結合しプロテオグリカン(PG)として機能を発揮していると考えられているが, その形態や高次構造についての知見はまだ不充分と思われる. われわれはチトクロームCの蛋白単分子膜法を用いて種々の方法で抽出, 精製したPG分子の観察を行なっているが, new born ratの骨端軟骨からHascallらの方法に準じて抽出精製したPGで, Wellauerらの示しているようにシダの葉のような大小2種のPG分子(long fromとshort form)が観察された. その多糖鎖と思われる側鎖部分は増コントラスト処理(shadowing)による修飾を考えても単...

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Veröffentlicht in:結合組織 1975, Vol.7 (3), p.175-176
Hauptverfasser: 米田実, 水野秀朗, 河合克弘, 金子正幸, 岩田久, 中川正
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:軟骨基質の主要構成々分であるムコ多糖は蛋白と結合しプロテオグリカン(PG)として機能を発揮していると考えられているが, その形態や高次構造についての知見はまだ不充分と思われる. われわれはチトクロームCの蛋白単分子膜法を用いて種々の方法で抽出, 精製したPG分子の観察を行なっているが, new born ratの骨端軟骨からHascallらの方法に準じて抽出精製したPGで, Wellauerらの示しているようにシダの葉のような大小2種のPG分子(long fromとshort form)が観察された. その多糖鎖と思われる側鎖部分は増コントラスト処理(shadowing)による修飾を考えても単一の多糖鎖としてはあまりにも太く, その一本が少くとも二本以上の多糖の集合と考えられる.
ISSN:0916-572X