直流12V200μAを用いた直流電気鍼連続通電療法

「目的」良導絡は自律神経を測定し,治療には直流電気鍼7秒通電を行う.7秒通電は自律神経調整だけでなく,痛みの症状に対し即効性があり持続効果に大変優れているとされている.しかし, 臨床上7秒通電ではなかなか改善しない症状にしばしば遭遇する.このような症状に対して2穴から4穴に直流電気鍼連続通電療法(180秒~300秒連続通電する)を試みたところ,ほとんどの患者に症状軽減が認められた.過去, 直流電気鍼連続通電に関する臨床報告があったが,ほとんど今に受け継がれていないように思う.今回,直流電気鍼の効果を再検討し,この直流電気鍼連続通電療法で生体内にどのような変化が起こり鎮痛するのか,実験を試み仮説...

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Veröffentlicht in:日本良導絡自律神経学会雑誌 2007/03/15, Vol.52(2), pp.53-55
1. Verfasser: 山田, 隆文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」良導絡は自律神経を測定し,治療には直流電気鍼7秒通電を行う.7秒通電は自律神経調整だけでなく,痛みの症状に対し即効性があり持続効果に大変優れているとされている.しかし, 臨床上7秒通電ではなかなか改善しない症状にしばしば遭遇する.このような症状に対して2穴から4穴に直流電気鍼連続通電療法(180秒~300秒連続通電する)を試みたところ,ほとんどの患者に症状軽減が認められた.過去, 直流電気鍼連続通電に関する臨床報告があったが,ほとんど今に受け継がれていないように思う.今回,直流電気鍼の効果を再検討し,この直流電気鍼連続通電療法で生体内にどのような変化が起こり鎮痛するのか,実験を試み仮説をたてた.「実験方法」鍼に直流電気を通電すると,鍼周囲の組織がアルカリ性に傾く(図1)ことを利用して,豪鍼(1寸3分 3番鍼)の下に,補液に汎用されるリンゲル液に浸したリトマス紙を置き,12V200μA 7秒,30秒,60秒,120秒,180秒,300秒通電で,どのような変化が得られるかを経時的に観察した.
ISSN:0913-0977
1884-7595
DOI:10.17119/ryodoraku1986.52.53