良導絡測定値と皮膚温の相関I

【はじめに】うつ傾向にある冷え性患者の良導絡測定部位の皮膚温を測定したところH4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)がやや低く, F1(脾)F4(膀胱)が最も低下した. 特にF1(脾)F4(膀胱)は精神性発汗のための蒸発による低下が起こりやすい部位であるため, このような結果が出やすいのではないかと思われる. 今までの筆者のデータを参考にしてみると良導絡は比較的交感神経が興奮気味の人は, H4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)とF2(肝)が高く出やすい傾向にあり, 交感神経抑制気味でうつ傾向にある人は, H4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)が低くF1(脾)F4(膀胱)が高い傾向にあった. 過去...

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Veröffentlicht in:日本良導絡自律神経学会雑誌 2006/12/15, Vol.52(1), pp.1-4
Hauptverfasser: 橋口, 修, 後藤, 公哉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【はじめに】うつ傾向にある冷え性患者の良導絡測定部位の皮膚温を測定したところH4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)がやや低く, F1(脾)F4(膀胱)が最も低下した. 特にF1(脾)F4(膀胱)は精神性発汗のための蒸発による低下が起こりやすい部位であるため, このような結果が出やすいのではないかと思われる. 今までの筆者のデータを参考にしてみると良導絡は比較的交感神経が興奮気味の人は, H4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)とF2(肝)が高く出やすい傾向にあり, 交感神経抑制気味でうつ傾向にある人は, H4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)が低くF1(脾)F4(膀胱)が高い傾向にあった. 過去に中谷は, 皮膚温と良導絡の相関について, 良導絡の興奮性が強い場合は皮膚温が低くなる傾向があり, 良導絡の興奮性が低い場合は皮膚温が高くなる傾向が認められると述べている. また, 室温と良導絡の関係については室温30度でH4(小腸)H5(リンパ)H6(大腸)が高くなり, これは最も汗の出やすい部分で陽系統が暑くなると興奮性が高くなるのか何れかであり, また, 室温10度ではF1(脾)F4(膀胱)の興が多くなっているとしている.
ISSN:0913-0977
1884-7595
DOI:10.17119/ryodoraku1986.52.1