良導絡測定からみた老化と予防医学
既に, 老令化社会に突入している我が国に於て, 健やかに老いを迎え, 健やかに老いを送ることこそは, 我々の切望していることと云えましょう. 健やかな老いを実践するための健康のチェックとして, 良導絡自律神経測定をとりあげました. 人間ドック, 成人健診の中にとり入れられることを念願としているのです. 良導絡は「電気生理学」と「自律神経学」の立場から東洋医学の経絡, 経穴を科学的に説明し, 容易に応用できるように考えられていますから, 良導絡は昔から云われる経絡を科学化したと云うことが出来ます. 測定表からみて, タイプをわけてみますと, タイプ(1) 正常タイプで, 元気度をみることになりま...
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Veröffentlicht in: | 日本良導絡自律神経学会雑誌 1994/03/15, Vol.39(3), pp.88-93 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 既に, 老令化社会に突入している我が国に於て, 健やかに老いを迎え, 健やかに老いを送ることこそは, 我々の切望していることと云えましょう. 健やかな老いを実践するための健康のチェックとして, 良導絡自律神経測定をとりあげました. 人間ドック, 成人健診の中にとり入れられることを念願としているのです. 良導絡は「電気生理学」と「自律神経学」の立場から東洋医学の経絡, 経穴を科学的に説明し, 容易に応用できるように考えられていますから, 良導絡は昔から云われる経絡を科学化したと云うことが出来ます. 測定表からみて, タイプをわけてみますと, タイプ(1) 正常タイプで, 元気度をみることになります. 平均値40~60μAを正常とみたしています. 自律神経のバランスがよく, 代謝機能, 環境の変化, 刺戟に対する能力, 病気に対する抵抗力やスタミナをみます. タイプ(2) 平均値60μA↑は, 交感神経の興奮している状態で, 過敏体質, アトピー体質, 自律神経失調症の不定愁訴をもち易い人にみられます. タイプ(3) 平均値40μA以下の低い人は, 先づ加令を考えられ疲労, ストレス加重, 体質的虚弱, 疾病の潜在を知り, 予後の不良を予告できます. 若年者は高齢者より平均値は高くなります. 又夏は冬より高く, 筋肉労働者(スポーツマン)は頭脳労働者(デスクワーク)より平均値が高くでると思われます. 極端に平均値の低い場合は, 拡大測定を行い, それでも低い場合は, 生命活動の低下を招くような疾病が潜在している可能性ありと考えられます. |
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ISSN: | 0913-0977 1884-7595 |
DOI: | 10.17119/ryodoraku1986.39.88 |