経皮伝導測定による創傷治癒初期過程の分析(予報)
著者らは, ノイロメーターを用いて, 鍼刺によって形成された実験的皮膚創傷の自然治癒過程を追跡し, とくに, その初期の段階で, 興味あるデータを得たので報告する. 著者らの一致した考えでは, すでに著者の一人が, 経皮電気伝導の機構に関する理論を明らかにしているので, われわれがとりあげたような実験が, 好ましい条件で測定することができれば, その結果から, 病理解剖学的にはとらえにくい, 創傷治癒の, 誘導期間にも相当するような, 初期過程を明かにすることができるかも知れないという仮定のもとに, 実験を行ってみた. おそらく, 東洋医学でよく云われている自然治癒力がこのような, 比較的非破...
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Veröffentlicht in: | 日本良導絡自律神経学会雑誌 1987, Vol.32 (9), p.185-188 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 著者らは, ノイロメーターを用いて, 鍼刺によって形成された実験的皮膚創傷の自然治癒過程を追跡し, とくに, その初期の段階で, 興味あるデータを得たので報告する. 著者らの一致した考えでは, すでに著者の一人が, 経皮電気伝導の機構に関する理論を明らかにしているので, われわれがとりあげたような実験が, 好ましい条件で測定することができれば, その結果から, 病理解剖学的にはとらえにくい, 創傷治癒の, 誘導期間にも相当するような, 初期過程を明かにすることができるかも知れないという仮定のもとに, 実験を行ってみた. おそらく, 東洋医学でよく云われている自然治癒力がこのような, 比較的非破壊的な測定方法によって, あるいは検出できるかも知れないという予測をもこの研究は多分に含んでいる. 創傷の治癒は, 自然治癒力の具体的表現であるが, それは一般に次のように考えられている. まず, 創傷によって局所細胞の収縮が初まり, これによって局所の毛細血管が収縮し, この収縮がつづく間, 一時的な血行障害あるいは血行停止が創傷部に生成する. |
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ISSN: | 0913-0977 |