下肢部保温性に着目した同一clo値の衣服着用時における温冷感に関する研究

「1. 緒言」Fangerが提唱したPMV (Predicted Mean Vote, 予測温冷感申告) およびPPD (Predicted Percentage of Dissatisfied, 予測不快者率) の関係をみると, 大多数が熱的に中性であると感じる状態すなわちPMV=0において, 「やや暖かい」「やや涼しい」といった不満を感じる者の比率すなわちPPDは5%である. つまりヒトの環境温に対する感覚は, 温熱中性域において多様である. clo値とは衣服の保温性の指標であり, Gaggeらにより提唱された. 1cloの衣服とは, 気温華氏70度 (21.2℃) , 相対湿度50%以下...

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Veröffentlicht in:日本生理人類学会誌 2024, Vol.29, pp.3-13
Hauptverfasser: 山崎, 和彦, 那須, ゆうみ, 村越, あいり
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 緒言」Fangerが提唱したPMV (Predicted Mean Vote, 予測温冷感申告) およびPPD (Predicted Percentage of Dissatisfied, 予測不快者率) の関係をみると, 大多数が熱的に中性であると感じる状態すなわちPMV=0において, 「やや暖かい」「やや涼しい」といった不満を感じる者の比率すなわちPPDは5%である. つまりヒトの環境温に対する感覚は, 温熱中性域において多様である. clo値とは衣服の保温性の指標であり, Gaggeらにより提唱された. 1cloの衣服とは, 気温華氏70度 (21.2℃) , 相対湿度50%以下, 気流0.1m/秒以下にて, 成人男子が室内にて椅座位安静を保持しているとき, 「暑くも寒くもなく丁度よい」と感じる衣服と定義されている.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.29.0_3