バラ生花の視覚刺激がもたらす生理的リラックス効果 : 高校生を対象として

「1. 緒言」20世紀後半より都市の人工化が急激に進み, その結果我々の社会構造と生活様式は著しく変化した. 人の生活は以前より利便性を増したものの, それに伴うストレス問題が増加している. Miyazakiら1)は「現代を生きる今の人間は, 進化の過程の99.99%を自然環境下で過ごしてきた. 自然環境に適応した我々の体は急激な人工化に対応できず, 常に緊張を強いられるストレス状態にある. 」と述べている. また, 近年急激に普及したコンピューターにより人のストレス状態はさらに昂進し, 1984年にはアメリカの臨床心理学者により「テクノストレス」という言葉が作られるに至った2). 日本におい...

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Veröffentlicht in:日本生理人類学会誌 2013/08/25, Vol.18(3), pp.97-103
Hauptverfasser: 池井, 晴美, 李, 宙営, 宋, チョロン, 小松, 実紗子, 日諸, 恵利, 宮崎, 良文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 緒言」20世紀後半より都市の人工化が急激に進み, その結果我々の社会構造と生活様式は著しく変化した. 人の生活は以前より利便性を増したものの, それに伴うストレス問題が増加している. Miyazakiら1)は「現代を生きる今の人間は, 進化の過程の99.99%を自然環境下で過ごしてきた. 自然環境に適応した我々の体は急激な人工化に対応できず, 常に緊張を強いられるストレス状態にある. 」と述べている. また, 近年急激に普及したコンピューターにより人のストレス状態はさらに昂進し, 1984年にはアメリカの臨床心理学者により「テクノストレス」という言葉が作られるに至った2). 日本においては, 平成22年に厚生労働省が実施した調査によると, 調査を行った226,884世帯のうち46.5%が日常生活において悩みやストレスがあると感じていた3). また, 世界23か国における健康意識調査においては, 日本人は自分が健康でないと感じ, その原因としてストレスを挙げていることが示されている4).
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.18.3_97