生後50ヶ月から79ヶ月の幼児の皮下脂肪厚と筋厚

「緒言」幼児期は, 身体の成長過程からみて, 前半の体重, 胸囲などの幅育が比較的盛んな時期と, 後半の身長, 下肢長などの長育が比較的盛んになる時期に大別される19). 幼児期における骨格筋の量的変化については, 従来のレントゲン撮影による分析結果11, 12, 13, 20)に加え, 近年では超音波法の活用による性差あるいは年齢差に関する知見が数を増しつつある2, 7, 10, 17, 18). しかし, それらの多くは幼児期に相当する被験者の数が比較的少数であることに加え, 分析の対象が下肢あるいは上肢に位置する特定の筋群に限られている. したがって, 幼児期の骨格筋の量的な発育変化にお...

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Veröffentlicht in:日本生理人類学会誌 2007/05/25, Vol.12(2), pp.99-103
Hauptverfasser: 石田, 良恵, 萩, 裕美子, 鈴木, 志保子, 金久, 博昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」幼児期は, 身体の成長過程からみて, 前半の体重, 胸囲などの幅育が比較的盛んな時期と, 後半の身長, 下肢長などの長育が比較的盛んになる時期に大別される19). 幼児期における骨格筋の量的変化については, 従来のレントゲン撮影による分析結果11, 12, 13, 20)に加え, 近年では超音波法の活用による性差あるいは年齢差に関する知見が数を増しつつある2, 7, 10, 17, 18). しかし, それらの多くは幼児期に相当する被験者の数が比較的少数であることに加え, 分析の対象が下肢あるいは上肢に位置する特定の筋群に限られている. したがって, 幼児期の骨格筋の量的な発育変化における部位差および性差の有無に関しては不明な点が多い. 10歳以下の男女児を含む被験者群を対象にした研究1, 3, 4, 14, 15, 21)の結果によれば, 幼児期においても体脂肪量あるいは体脂肪率は, 女児が男児よりも高い. また, 除脂肪組織量に関しても, 男児が女児より有意に高値であるとする報告1, 4, 15, 21)もみられる.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.12.2_99