2-17 皮膚電気活動によるメンタルワークロードの評価
皮膚電気活動(EDA)とは精神性発汗に由来する皮膚の電位と抵抗に関する活動のことである. そのどちらにも, 緩やかな変動と急峻な変動がみられる. 緩やかな変動を電位においては皮膚電位水準(SPL), 抵抗においては皮膚抵抗水準(SRL)という. 急峻な変動は同様に皮膚電位反応(SPR), 皮膚抵抗反応(SRR)という1). 過去にも皮膚電気活動はメンタルワークロード(精神的負担)の客観的な指標となるとされ, 多くの研究がなされている. しかしそれらの多くは種類の異なるタスク間で比べられており, 段階的な負担の違いを評価したものが少ない. そこで, 一種類のタスクの難易度を調整することで主観的負...
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Veröffentlicht in: | 日本生理人類学会誌 2005, Vol.10 (1), p.134-135 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 皮膚電気活動(EDA)とは精神性発汗に由来する皮膚の電位と抵抗に関する活動のことである. そのどちらにも, 緩やかな変動と急峻な変動がみられる. 緩やかな変動を電位においては皮膚電位水準(SPL), 抵抗においては皮膚抵抗水準(SRL)という. 急峻な変動は同様に皮膚電位反応(SPR), 皮膚抵抗反応(SRR)という1). 過去にも皮膚電気活動はメンタルワークロード(精神的負担)の客観的な指標となるとされ, 多くの研究がなされている. しかしそれらの多くは種類の異なるタスク間で比べられており, 段階的な負担の違いを評価したものが少ない. そこで, 一種類のタスクの難易度を調整することで主観的負担が段階的に与えられるように製作した視覚探索タスクによって, メンタルワークロード評価における皮膚電気活動の有効性の調査を目的として実験を行った. 実験における主観言判面にはNASA-TLXの簡易版であるCSTLX法を用いた2). これは6項目のアナログスケールによる評価と, その項目ごとの重み付けによりさまざまな負担を総合的に評価できる. 本研究ではこうして得られた主観的負担とSRRの変動を比べることで, メンタルワークロードの段階的評価への有効性を確認した. |
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ISSN: | 1342-3215 |