軽運動「ゆる」は副交感神経活動の亢進及び快適性を高める

1. はじめに 多くの研究から運動は冠動脈疾患, 高血圧, 糖尿病などの疾患予防及び改善に効果的であることは示されている. 近年ではこのような効果に加え, 運動が精神及び認知機能改善にも有効であることが示唆されている. 生理心理的効果を引き出す運動ついて脳機能も含めた見解は少ないが, 我々の研究から「ゆる」運動により前頭葉皮質の活性化と迷走神経活動の亢進, 抗不安作用が誘発されることが示されている1). 「ゆる」運動は, 全身の緊張をゆるめることを目的に体を左右に振動させる運動であり, 移動運動は伴わなず多くの人々が実施可能である. 本研究では, ゆる運動の生理心理的効果について自律神経活動を...

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Hauptverfasser: 加藤守匡, 高岡英夫, 征矢英昭
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. はじめに 多くの研究から運動は冠動脈疾患, 高血圧, 糖尿病などの疾患予防及び改善に効果的であることは示されている. 近年ではこのような効果に加え, 運動が精神及び認知機能改善にも有効であることが示唆されている. 生理心理的効果を引き出す運動ついて脳機能も含めた見解は少ないが, 我々の研究から「ゆる」運動により前頭葉皮質の活性化と迷走神経活動の亢進, 抗不安作用が誘発されることが示されている1). 「ゆる」運動は, 全身の緊張をゆるめることを目的に体を左右に振動させる運動であり, 移動運動は伴わなず多くの人々が実施可能である. 本研究では, ゆる運動の生理心理的効果について自律神経活動を中心にコントロール条件も加え検討する. 2. 方法 1)被験者健常男性6名(年齢31.5±2.7歳, 身長170.8±2.9cm, 体重71.0±4.2kg, BMI24.5±1.8)とし, 各被験者には実験内容の説明後, 同意を得てから実験を行った.
ISSN:1342-3215