立ち上がり動作時における床反力および下肢筋力に及ぼす椅子高の影響
下肢の筋力は, 高齢者の転倒, 歩行能力およびバランス能力と関係が高く6,11), さらに生活の質(Quality of life:QOL)にも大きく影響するため, その合理的な測定, 評価は重要である. 近年開発された高齢者の機能的体力評価テスト9,14,18)において, 下肢筋力は, 簡便性の点から, 椅子に座った座位姿勢からの反復立ち上がり(Sit-to-stand:STS)動作の規程回数の成就時間2,18), あるいは一定時間内の成就回数9,14)により評価されている. また, 高齢者の下肢筋力評価のみならず, テスト成績の加齢変化および年代別標準値の作成16), 若年者の下肢筋パワー...
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Veröffentlicht in: | 日本生理人類学会誌 2004/05/25, Vol.9(2), pp.47-52 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 下肢の筋力は, 高齢者の転倒, 歩行能力およびバランス能力と関係が高く6,11), さらに生活の質(Quality of life:QOL)にも大きく影響するため, その合理的な測定, 評価は重要である. 近年開発された高齢者の機能的体力評価テスト9,14,18)において, 下肢筋力は, 簡便性の点から, 椅子に座った座位姿勢からの反復立ち上がり(Sit-to-stand:STS)動作の規程回数の成就時間2,18), あるいは一定時間内の成就回数9,14)により評価されている. また, 高齢者の下肢筋力評価のみならず, テスト成績の加齢変化および年代別標準値の作成16), 若年者の下肢筋パワー評価への適用15)についても検討されており, 幅広い年代の下肢筋力評価が可能な有効なテストと考えられる. STSテストは, 一般に自宅に備え付けの椅子を用いる6)が, 家庭用の椅子の高さは必ずしも同じではない(30.5~45.7cm)21). 先行研究において, 椅子高は膝関節の伸展加速度1), 股関節の屈曲角度21)および屈曲加速度1), 外側広筋および大腿直筋の筋動員1)に影響を及ぼし, 椅子高が低いほど, STS動作が困難になることが示唆されている. |
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ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
DOI: | 10.20718/jjpa.9.2_47 |