若年女性における胃電図の90分リズム

長時間心電図記録法の出現により, 従来の短時間記録では明らかにすることが困難であった致死性不整脈あるいは, 心筋虚血の動態が明らかとなった. また, これらの症候のリズム性も明らかとなり, 病態解明上重要な検査法となった. 今日, ME機器とコンピュータの発達により, 心電図法と同様, 血圧, 酸素飽和度, 呼吸の連続記録が可能となり, 胃電図についても長時間記録がなされるようになってきた1)2). 胃電図は, 1922年に20秒の周期的活動が報告され3), その後, とくに周期的胃電図活動は研究の対象となり, 各種臨床的応用がなされてきた4)-6). しかし, その対象となる診断パラメーター...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本生理人類学会誌 2003/02/25, Vol.8(1), pp.31-36
Hauptverfasser: 沈, 恵芳, 市丸, 雄平, 小林, 美佳子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:長時間心電図記録法の出現により, 従来の短時間記録では明らかにすることが困難であった致死性不整脈あるいは, 心筋虚血の動態が明らかとなった. また, これらの症候のリズム性も明らかとなり, 病態解明上重要な検査法となった. 今日, ME機器とコンピュータの発達により, 心電図法と同様, 血圧, 酸素飽和度, 呼吸の連続記録が可能となり, 胃電図についても長時間記録がなされるようになってきた1)2). 胃電図は, 1922年に20秒の周期的活動が報告され3), その後, とくに周期的胃電図活動は研究の対象となり, 各種臨床的応用がなされてきた4)-6). しかし, その対象となる診断パラメーターは, 短時間の周波数解析より得られたTachygastria, Bradygastriaあるいは周波数異常に限られている6)-8). また, 長時間携帯型胃電図におけるパラメーターは, 大部分が周波数であり, 胃電図振幅の解析はほとんどされてない1). さらに, 基本的な消化系の動態としてのウルトラディアンリズムの存在についても胃電図法では明らかにされていない.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.8.1_31