反転回旋法による安全で迅速な炭酸飲料へのとろみ付け

「緒言」炭酸を含んだ飲料の嚥下機能に与える影響には複数の報告があり, 炭酸水を用いることで, 喉頭挙上時間, 嚥下圧, 咽頭残留物のクリアランスが改善, 喉頭侵入が減少, 嚥下機能が改善するといわれている. 当院では, 嚥下訓練に用いる際や, 嚥下障害のある入院患者から炭酸飲料を飲みたいという希望があった際には, 安全性を考慮し炭酸飲料にとろみを付けて提供している. 先行研究で用いられている既知のとろみ付けの方法としては, ペットボトルなどのリキャップ可能な容器に炭酸飲料ととろみ調整食品を入れ, 振盪攪拌して溶解させ, 冷蔵庫で一晩静置し翌日提供するというものである. この方法だと, 患者や対...

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Veröffentlicht in:日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 2022/08/31, Vol.26(2), pp.147-151
1. Verfasser: 河内, 雅章
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」炭酸を含んだ飲料の嚥下機能に与える影響には複数の報告があり, 炭酸水を用いることで, 喉頭挙上時間, 嚥下圧, 咽頭残留物のクリアランスが改善, 喉頭侵入が減少, 嚥下機能が改善するといわれている. 当院では, 嚥下訓練に用いる際や, 嚥下障害のある入院患者から炭酸飲料を飲みたいという希望があった際には, 安全性を考慮し炭酸飲料にとろみを付けて提供している. 先行研究で用いられている既知のとろみ付けの方法としては, ペットボトルなどのリキャップ可能な容器に炭酸飲料ととろみ調整食品を入れ, 振盪攪拌して溶解させ, 冷蔵庫で一晩静置し翌日提供するというものである. この方法だと, 患者や対象者から急に炭酸飲料を飲みたいと言われても, 前日から準備する必要があるため提供できないことがあった.
ISSN:1343-8441
2434-2254
DOI:10.32136/jsdr.26.2_147