看護実践における「高齢者の胃ろう離脱のためのケアプロトコールの構成項目」の信頼性と妥当性の検証
【目的】看護実践における「高齢者の胃ろう離脱のためのケアプロトコールの構成項目(以下,胃ろう離脱のための構成項目)」が療養病床と介護老人保健施設(以下,療養施設)ならびに高齢者専門の急性期病院(以下,高齢者専門病院)に勤務する看護職の認識する「実践度」の評価指標として信頼性・妥当性を有するかどうかを検証した.【方法】分析対象者は療養施設の勤務看護職372 名,高齢者専門病院の勤務看護職339 名であった.自記式質問紙にて,基本属性, 胃ろう離脱のための構成項目( ① 経口開始の判断基準,② フェースシート,③ アセスメントシート,④ ケアシートの実践度について4 段階Likert Scale)...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 2021/12/31, Vol.25(3), pp.190-207 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】看護実践における「高齢者の胃ろう離脱のためのケアプロトコールの構成項目(以下,胃ろう離脱のための構成項目)」が療養病床と介護老人保健施設(以下,療養施設)ならびに高齢者専門の急性期病院(以下,高齢者専門病院)に勤務する看護職の認識する「実践度」の評価指標として信頼性・妥当性を有するかどうかを検証した.【方法】分析対象者は療養施設の勤務看護職372 名,高齢者専門病院の勤務看護職339 名であった.自記式質問紙にて,基本属性, 胃ろう離脱のための構成項目( ① 経口開始の判断基準,② フェースシート,③ アセスメントシート,④ ケアシートの実践度について4 段階Likert Scale),摂食嚥下障害のケースマネジメント指標(26 項目5 段階Likert Scale),ケースマネジメントの実践度(1 項目Visual Analogue Scale)などの回答を求めた.分析方法は,本評価指標の信頼性を内的整合性にて,妥当性を基準関連妥当性と構成概念妥当性にて検証した.本研究は,当該関連機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した.【結果】「胃ろう離脱のための構成項目」の各シートの全項目合計得点のCronbach's a 係数は,療養施設でシート別に ① 0.916,② 0.969,③ 0.982,④ 0.977,高齢者専門病院は ① 0.921,② 0.977,③ 0.983,④ 0.975 であった. 療養施設ならびに高齢者専門病院の基準関連妥当性は「胃ろう離脱のための構成項目」の各大項目と各シートの全項目の合計点とケースマネジメントの実践度,ならびに摂食嚥下障害のケースマネジメント指標の各領域と全項目の合計点とを検討し,いずれも有意な相関性を認めた.また,療養施設,高齢者専門病院ともに職位別で有意な差が見られ,構成概念妥当性が検証された.【結論】以上,看護実践における「胃ろう離脱のための構成項目」の信頼性と妥当性が数量的に示された. |
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ISSN: | 1343-8441 2434-2254 |
DOI: | 10.32136/jsdr.25.3_190 |