とろみに関するパンフレットを用いた指導の患者への影響の検証と今後の対策
嚥下障害患者が水分を摂取する際,とろみを付けることで,誤嚥の危険を軽減させうる.当院では2014 年より,患者に対するとろみ付加の指導用パンフレットを作成し,導入した.本研究では,パンフレットを用いたとろみ付加の指導による患者の意欲や理解への影響,および有効性を確認することを目的に,指導前後にアンケートによる調査を行った.さらに,とろみ調整食品に関して,患者が重視する点を調査し,今後の課題を検証した.調査の結果,パンフレットによる指導は,患者の知識と意欲の向上につながり,効果的であった.患者がとろみ調整食品を選択する際に重視することは,「溶かしやすさ」「医療従事者からの紹介」「味の変化の少なさ...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 2016/12/31, Vol.20(3), pp.140-148 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 嚥下障害患者が水分を摂取する際,とろみを付けることで,誤嚥の危険を軽減させうる.当院では2014 年より,患者に対するとろみ付加の指導用パンフレットを作成し,導入した.本研究では,パンフレットを用いたとろみ付加の指導による患者の意欲や理解への影響,および有効性を確認することを目的に,指導前後にアンケートによる調査を行った.さらに,とろみ調整食品に関して,患者が重視する点を調査し,今後の課題を検証した.調査の結果,パンフレットによる指導は,患者の知識と意欲の向上につながり,効果的であった.患者がとろみ調整食品を選択する際に重視することは,「溶かしやすさ」「医療従事者からの紹介」「味の変化の少なさ」であった.患者が安全に適切な粘性でとろみの調整ができるように,医療従事者は,正しい知識に基づいた患者指導を行うことが必要である. |
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ISSN: | 1343-8441 2434-2254 |
DOI: | 10.32136/jsdr.20.3_140 |