2-P7-15 咳テストにおける咳閾値と嚥下動態について
【目的】 我々は嚥下機能検査の一環としてクエン酸を用いた咳テストを実施している. 咳テストでは1%のクエン酸生理食塩水溶液を用い咳反応の有無をみているが, クエン酸の濃度による咳テストの精度の測定は行われていない. そこで, 咳テストにおけるクエン酸の至適濃度の測定と嚥下動態による咳閾値の変化について検討を行ったので報告する. 【対象と方法】 対象は嚥下障害が疑われ, 当科にて嚥下機能検査を行った患者53名(男性35名, 女性18名, 平均年齢65歳). 0.25%から咳が出るまでクエン酸生理食塩水溶液の濃度を順次倍の濃度に上げて咳テストを実施し, 咳閾値を調べた. 咳閾値は1分間に5回咳が出...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.632-632 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】 我々は嚥下機能検査の一環としてクエン酸を用いた咳テストを実施している. 咳テストでは1%のクエン酸生理食塩水溶液を用い咳反応の有無をみているが, クエン酸の濃度による咳テストの精度の測定は行われていない. そこで, 咳テストにおけるクエン酸の至適濃度の測定と嚥下動態による咳閾値の変化について検討を行ったので報告する. 【対象と方法】 対象は嚥下障害が疑われ, 当科にて嚥下機能検査を行った患者53名(男性35名, 女性18名, 平均年齢65歳). 0.25%から咳が出るまでクエン酸生理食塩水溶液の濃度を順次倍の濃度に上げて咳テストを実施し, 咳閾値を調べた. 咳閾値は1分間に5回咳が出た最初の濃度とした. ネブライザは超音波式ネブライザ(OMRON NE-17)を用いた. また, 咳テストはVFもしくVEを実施した同日もしくは前後の日に行った. 【結果】 嚥下造影検査の結果, 顕性誤嚥は14名, 不顕性誤嚥(以下SA)は12名, 誤嚥無もしくは喉頭内侵入有(以下誤嚥無群)は28名であった. 咳閾値は顕性誤嚥群1.03±0.96%, SA群1.89±1.39%, 誤嚥無群は1.01±0.62%であった. 統計を行ったところ, 顕性誤嚥群とSA群, 誤嚥無群とSA群の咳閾値において有意差が認められた(p |
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ISSN: | 1343-8441 |