2-P4-8 脳血管障害による摂食・嚥下機能の短期予後に関わる評価項目の考察─口唇・舌の運動機能, RSST, 誤嚥性肺炎の有無が重要

【目的】 脳血管障害急性期における摂食・嚥下機能の短期予後とST開始時の評価項目との関連を分析し, 予後予測に関わる因子を検討する. 【対象】 2008年9月~2009年8月の間で, 脳血管障害により摂食・嚥下訓練を行った当院入院患者124名(男性80名, 女性44名, 平均年齢69.1歳). 疾患は脳梗塞53名, 脳出血40名, SAH 19名, その他12名. 【方法】 カルテから後方視的に対象の嚥下機能を良好群(藤島嚥下Gr.7以上)と不良群(Gr.4以下)に分け, ST開始時の評価項目とST終了時の嚥下機能との関連をカイ二乗検定, ロジスティック多変量解析で分析した. 分析に用いた項目...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.586-586
Hauptverfasser: 田中春奈, 泉谷聡子, 柳田俊次, 一杉岳, 竹見敏彦, 篠田正樹, 黒田栄史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】 脳血管障害急性期における摂食・嚥下機能の短期予後とST開始時の評価項目との関連を分析し, 予後予測に関わる因子を検討する. 【対象】 2008年9月~2009年8月の間で, 脳血管障害により摂食・嚥下訓練を行った当院入院患者124名(男性80名, 女性44名, 平均年齢69.1歳). 疾患は脳梗塞53名, 脳出血40名, SAH 19名, その他12名. 【方法】 カルテから後方視的に対象の嚥下機能を良好群(藤島嚥下Gr.7以上)と不良群(Gr.4以下)に分け, ST開始時の評価項目とST終了時の嚥下機能との関連をカイ二乗検定, ロジスティック多変量解析で分析した. 分析に用いた項目は年齢, 性別, 疾患, 病巣, 脳血管障害の既往の有無, 誤嚥性肺炎の有無, 発話明瞭度, 意識障害の有無, 認知機能低下の有無, 気管切開の有無, 口唇・舌の運動機能, 顔面麻痺の有無, RSST, MPT, 歯の状態, であった. 【結果】 1)ST開始時の評価項目のうち, ST終了時の良好群の因子となっていたのは, RSST, 口唇・舌の運動機能, 経過中の誤嚥性肺炎の有無の3項目(p
ISSN:1343-8441