2-P3-2 当院の看護師の口腔ケアに対する意識調査─ケアの重要性とケア実施の障害について
【目的】 看護師の口腔ケア実践の実態把握の目的でアンケートを実施し, 今後の院内での口腔ケア普及の戦略を練る. 【方法】 当院看護師326名を対象に平成21年7月にアンケートを実施し, 回収, 集計した. 【結果】 1. 自分自身の口腔清掃の習慣については, 通常1日3回実施するものが最も多く, 時間は2-6分で, ほぼ全員が歯ブラシを使用し, 8割が歯磨き剤を使用していた. 口腔清掃用具の選択においては, 値段と歯科医療関係者の指導によって選択するものが多かった. 歯磨き剤を使用したときの洗口回数は, 2-5回がほとんどであった. 2. 患者1人当たりの口腔ケアの所要時間は最短2-5分が最も...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.567-567 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】 看護師の口腔ケア実践の実態把握の目的でアンケートを実施し, 今後の院内での口腔ケア普及の戦略を練る. 【方法】 当院看護師326名を対象に平成21年7月にアンケートを実施し, 回収, 集計した. 【結果】 1. 自分自身の口腔清掃の習慣については, 通常1日3回実施するものが最も多く, 時間は2-6分で, ほぼ全員が歯ブラシを使用し, 8割が歯磨き剤を使用していた. 口腔清掃用具の選択においては, 値段と歯科医療関係者の指導によって選択するものが多かった. 歯磨き剤を使用したときの洗口回数は, 2-5回がほとんどであった. 2. 患者1人当たりの口腔ケアの所要時間は最短2-5分が最も多く, 最長5-10分が最も多かった. 3. 受け持ち患者の1勤務帯の口腔ケアの平均回数1回が最も多く, 最高回数は2回が最も多かった. 4. 夜勤帯で口腔ケアを行う患者は3-4人と答えたものが121名と最も多く, ついで5-9人が87名, 1-2人が82名であった. 夜勤帯で口腔ケアを行う患者の状態は, 経管栄養と口腔乾燥が最も多く, ついで酸素吸入使用, 人工呼吸器使用であった. 5. 患者の口腔ケアで使用している用具としては歯ブラシが最も多く, ついで保湿剤であった. 6. 口腔ケアを行うときの人数は通常では常に1人が半数を占め, ついで患者により2人以上であった. 希望では患者により2人以上が半数を占め, ついで常に同僚とペアであった. 【考察】 アンケートの結果より, 自分自身の口腔清掃習慣については, 1日の実施回数が3回と比較的多く, 意識が高いものと考えられた. 患者の口腔ケアについては, 夜勤帯で口腔ケアを行う人数が予想より多く, また, ケアは1人で行っている現状も明らかになり, 今後ケア回数・ケア時の体制など検討すべきと考えられた. |
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ISSN: | 1343-8441 |