2-5-18 山口大学医学部附属病院における摂食・嚥下チームの現状
【目的】 多くの病院で摂食・嚥下チームが立ち上がり, これまで様々な報告がなされてきた. しかしながら, それらの多くは慢性期病院での報告であり, 急性期病院における報告は少ない. 山口大学医学部付属病院では, 平成21年5月に摂食・嚥下チーム(以下:チーム)を立ち上げ活動を開始した. チームは, 耳鼻咽喉科医, 歯科口腔外科医, 摂食・嚥下障害看護認定看護師, 管理栄養士, 歯科衛生士, 言語聴覚士で構成されている. 今回われわれはチームを発足してから1年が経過し現状を報告するとともに, 以前に報告した6カ月経過時の問題点の改善についてあわせて報告する. 【方法】 対象は, 平成21年5月か...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.510-510 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】 多くの病院で摂食・嚥下チームが立ち上がり, これまで様々な報告がなされてきた. しかしながら, それらの多くは慢性期病院での報告であり, 急性期病院における報告は少ない. 山口大学医学部付属病院では, 平成21年5月に摂食・嚥下チーム(以下:チーム)を立ち上げ活動を開始した. チームは, 耳鼻咽喉科医, 歯科口腔外科医, 摂食・嚥下障害看護認定看護師, 管理栄養士, 歯科衛生士, 言語聴覚士で構成されている. 今回われわれはチームを発足してから1年が経過し現状を報告するとともに, 以前に報告した6カ月経過時の問題点の改善についてあわせて報告する. 【方法】 対象は, 平成21年5月から平成22年4月までにチームに依頼があり, 評価およびリハビリテーションを行った患者45名とし, 患者数の推移, 回診の参加人数およびチーム発足後6カ月経過時での問題点の改善度について検討を行った. 【結果】 依頼患者数は平均3.75人/月であり, 平成22年2月頃より徐々に増加する傾向を認めた. 依頼診療科数は15科であり, 6カ月経過時の9科より増加していた. 回診の参加人数に6カ月経過時と比較して大きな変化はなかった. 【考察】 チーム発足後6カ月経過時では, 依頼する診療科に偏りがあること, チームの活動においてマンパワーが不足していることなどの問題点がった. そこで, まず院内での啓蒙活動を積極的に行うことにより, 依頼診療科数は増加した. また, 以前は回診時に治療方針の決定を行っていたため, 回診に参加出来ないメンバーがいると治療開始が遅れていたが, 回診日数を1週間に2回から1回に減らし, その分合同カンファレンスを行うことにより, この問題点を解消することができた. このように, チーム発足後6カ月経過時での問題点の多くは解消しているが, 1年が経過し依頼診療科により在院日数にばらつきがあるなどの新たな問題点も生じており, これらの解決策を含めて報告する. |
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ISSN: | 1343-8441 |