2-4-10 神奈川摂食・嚥下リハビリテーション研究会による地域リハビリテーションの取り組みの現状と展望 (第2報)

【目的】 神奈川摂食・嚥下リハ研究会は, 神奈川県域内での摂食・嚥下リハの発展や質的向上, 会員相互のネットワークの充実などを目指して, 2008年度より活動してきた. 2010年3月時点で世話人は90人(医師17, 歯科医師17, 看護師16, 管理栄養士14, 言語聴覚士13, 歯科衛生士6, 薬剤師2, 理学療法士2, 社会福祉士2, 作業療法士1), 神奈川NSTメーリングリストの参加者は1280人と増加した. 今回, 県全体や地区別での研修会とは別に, 研究会の運営方針の共有, NST嚥下連絡票の作成と運用, 世話人の学習を目的に世話人ワークショップ(WS)を実施した. その取り組み...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.495-495
Hauptverfasser: 若林秀隆, 小山珠美, 倉田由季, 品川隆, 石井良昌, 園田明子, 小泉千秋, 江頭文江, 工藤美香, 望月弘彦, 中嶋としみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】 神奈川摂食・嚥下リハ研究会は, 神奈川県域内での摂食・嚥下リハの発展や質的向上, 会員相互のネットワークの充実などを目指して, 2008年度より活動してきた. 2010年3月時点で世話人は90人(医師17, 歯科医師17, 看護師16, 管理栄養士14, 言語聴覚士13, 歯科衛生士6, 薬剤師2, 理学療法士2, 社会福祉士2, 作業療法士1), 神奈川NSTメーリングリストの参加者は1280人と増加した. 今回, 県全体や地区別での研修会とは別に, 研究会の運営方針の共有, NST嚥下連絡票の作成と運用, 世話人の学習を目的に世話人ワークショップ(WS)を実施した. その取り組みを紹介する. 【方法】 2009年10月3日に開催した. 内容は基調講演(リハ・口腔ケア・嚥下食の概念の違い, 運営方法案の提示, 地区別のディスカッション), WS:標準化されたNST嚥下連絡票の作成と県内での運用(連絡票の内容を吟味して完成), 実技講習:呼吸器リハとポジショニング(呼吸機能, 呼吸リハ, 自力摂取へのアプローチの解説・実習), WS:標準化された嚥下食(嚥下食ピラミッドの解説, レベル別の嚥下食試食, トロミの作成)とした. 終了後に懇親会を開催した. 【結果】 44人の世話人が参加した. アンケートでは, すべての研修内容で大変よかったもしくはよかったという回答がほとんどであった. ほぼ全員が世話人の研修会を今後も続けるほうがよいと回答した. NST嚥下連絡票は県内での運用を開始し, 県内の嚥下相談窓口49か所とともにペグドクターズネットワークのホームページからダウンロード可能とした. http://www.peg.or.jp/network/kanagawa/index.html 【考察】 NST嚥下連絡票の運用開始と, 世話人が呼吸リハや嚥下食を学習できたことが成果である. しかし, 口腔ケア・嚥下食の概念の違いの理解や嚥下食の連携は不十分である. 平成22年の世話人WSでは, 県内での嚥下食の標準化, NST嚥下連絡票の改訂, 世話人の学習となる講義・実習を行いたい.
ISSN:1343-8441