2-3-16 簡易嚥下誘発試験SSPTにおける咽頭カテーテル挿入手技の難易度

【はじめに】 簡易嚥下誘発試験SSPTはその判定手技において小児用カテーテルを咽頭内に半ば盲目的に挿入することとなる. 日常的に, カテーテル挿入手技を行わないコメディカルが施行するのにおいては, 危険性および施行手順の成功率の評価が必要である. 【目的】 コメディカルによるSSPT手技の成功率と失敗原因, その対策を考察し, 安全な嚥下スクリーニング検査施行の一助とする. 【方法】 健常ボランティア5名を対象にコメディカル5名(PT 4名, ST 1名)が施行手順に従いそれぞれカテーテルを挿入したのち, 呼吸科医師により咽頭鏡により鼻腔から咽頭までの粘膜の状態, カテーテル走行経路, カテー...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.486-486
Hauptverfasser: 角屋恵, 川合祐貴, 山口倫直, 鈴木典子, 井上登太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【はじめに】 簡易嚥下誘発試験SSPTはその判定手技において小児用カテーテルを咽頭内に半ば盲目的に挿入することとなる. 日常的に, カテーテル挿入手技を行わないコメディカルが施行するのにおいては, 危険性および施行手順の成功率の評価が必要である. 【目的】 コメディカルによるSSPT手技の成功率と失敗原因, その対策を考察し, 安全な嚥下スクリーニング検査施行の一助とする. 【方法】 健常ボランティア5名を対象にコメディカル5名(PT 4名, ST 1名)が施行手順に従いそれぞれカテーテルを挿入したのち, 呼吸科医師により咽頭鏡により鼻腔から咽頭までの粘膜の状態, カテーテル走行経路, カテーテル先端の位置を評価した. これをおのおの3回繰り返した. 【結果】 1回目成功率80%, 2回, 3回はともに100%であった. 鼻腔および咽頭粘膜の変化は確認されなかった. 失敗例においては挿入時明らかにカテーテルの挿入長が短かった. 【考察】 SSPTはコメディカルが施行する場合においても, 施行手順に従い行うことで安全に施行可能である. しかしながらその施行において複数名の確認といくらかの訓練が必要である.
ISSN:1343-8441