1-P3-3 食形態が摂食・嚥下機能に及ぼす影響について 第一報 MD3と粥・刻み形態における咀嚼時間と咀嚼回数の検討

【目的】 摂食・嚥下障害者への対応として食事指導は重要な項目の一つである. しかし, 摂食・嚥下障害者が安全に摂取することができる食事の形態は多様で, 作成・調理が非常に困難である. また, 見た目でも美しいとは言いがたい形態もあり, 食欲低下を招く事例を多く目にする. そこで本研究では, 摂食・嚥下障害者にも食事を安全に楽しくおいしく摂取されることを目的に, 「刻み食に代わる食形態」として開発された「モアデッシュ3」(以下MD3)と粥, 刻み形態において, 調整食摂取者(1口大~刻み食)の摂食・嚥下機能に及ぼす影響の差異を咀嚼回数と時間を用いて検討した. 【対象と方法】 65歳以上の調整食摂...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.417-417
Hauptverfasser: 中根綾子, 高島真穂, 吉尾恵子, 大和良子, 栩木紫緒, 水田誠子, 植松宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】 摂食・嚥下障害者への対応として食事指導は重要な項目の一つである. しかし, 摂食・嚥下障害者が安全に摂取することができる食事の形態は多様で, 作成・調理が非常に困難である. また, 見た目でも美しいとは言いがたい形態もあり, 食欲低下を招く事例を多く目にする. そこで本研究では, 摂食・嚥下障害者にも食事を安全に楽しくおいしく摂取されることを目的に, 「刻み食に代わる食形態」として開発された「モアデッシュ3」(以下MD3)と粥, 刻み形態において, 調整食摂取者(1口大~刻み食)の摂食・嚥下機能に及ぼす影響の差異を咀嚼回数と時間を用いて検討した. 【対象と方法】 65歳以上の調整食摂取者(1口大~刻み)計18名を対象とした. 各人にごはんと煮ごぼうのそれぞれ2形態(1:粥 or 刻み, 2:MD3)を摂取させ, その際の右側咬筋の表面筋電図を記録し, 咀嚼時間, 咀嚼回数について検討した. 【結果】 煮ごぼうについては刻み形態よりMD3のほうが咀嚼回数, 咀嚼時間が有意に減少した(p
ISSN:1343-8441