1-P2-26 総合病院における歯科衛生士と看護師との連携
【緒言】 現在, 全国で病院に勤務する歯科衛生士は4536人(平成20年度, 厚労省)で増加傾向にあるとされている. しかし, 総合病院における歯科衛生士の活用は十分とはいえず, 病院常勤の歯科衛生士は非常に少数派との印象である. 特に大規模総合病院に勤務している歯科衛生士と看護師の協働は十分とはいえず, 相互の理解を深める機会も少ない状況である. そこで今回, 急性期総合病院における歯科衛生士と看護師の連携に取り組み, 成果を上げることができたので報告する. 【目的】 急性期総合病院における歯科衛生士と看護師の連携を深めるため, 摂食・嚥下障害への対応を共通目的とした活動を行い, 相互の理解...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.415-415 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】 現在, 全国で病院に勤務する歯科衛生士は4536人(平成20年度, 厚労省)で増加傾向にあるとされている. しかし, 総合病院における歯科衛生士の活用は十分とはいえず, 病院常勤の歯科衛生士は非常に少数派との印象である. 特に大規模総合病院に勤務している歯科衛生士と看護師の協働は十分とはいえず, 相互の理解を深める機会も少ない状況である. そこで今回, 急性期総合病院における歯科衛生士と看護師の連携に取り組み, 成果を上げることができたので報告する. 【目的】 急性期総合病院における歯科衛生士と看護師の連携を深めるため, 摂食・嚥下障害への対応を共通目的とした活動を行い, 相互の理解を深め, transdisciplinary teamを目指した. 【方法】 平成20年9月に急性期総合病院に摂食・嚥下リハビリテーション専任の歯科衛生士として入職したことを契機に口腔ケアの講習会実施や口腔ケア技術指導など積極的に看護師との交流・連携を図った. また, 積極的に口腔ケアの用品を紹介し, 病棟において実際に応用する場面を見せることに努めた. 【結果】 病棟における口腔ケアをより簡便で効果的な方法に変えることができた. また, ケア時間の短縮などの成果が得られ, 看護師の口腔ケアに対しての関心も深まり定着してきている. 更に昨年より, 看護師からの依頼により看護研究の一環として口腔ケアについての研究も連携し取り組んでいる. 【考察】 歯科衛生士と看護師の連携は, 種々の課題を残しつつも改善することが可能になってきた. 今後, 超高齢社会はさらに深刻化し, 病院のあり方や在宅医療との連携などに取り組まなければならない. 急性期からはじまる摂食・嚥下障害の対応が退院, 在宅移行などの際に途切れないことを目標にしたい. 総合病院常勤の歯科衛生士の役割の今後と, 現場を担っている看護師との連携の必要性についてもお伝えできればと考えている. |
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ISSN: | 1343-8441 |