1-3-23 テストペーパー(pH 3.4~6.4)を使用したpH測定の精度評価口腔内pH測定の適切な測定方法

【はじめに】 口腔内環境の評価としてテストペーパー(pH 3.4~6.4)を使うことが多いが, その変色を主観的に判定する方法であるため, 正確度に関しての評価報告がない. 【目的】 テストペーパー(pH 3.4~6.4)を使用したpH判定方法の正確性を評価し改善方法を考察する. 【方法】 レモン水と中性水(pH 7.0)を用いて, デジタルpH測定器を用い, pH 2.8, 3.1, 3.4, 3.7, 4.1, 4.4, 4.7, 5.1, 5.4, 5.7, 6.1, 6.4, 6.7の溶液を作成する. 対象者6名(医師1名, PT 2名, 看護師1名, CW 2名)に対し, 各々の溶液...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2010, Vol.14 (3), p.336-336
Hauptverfasser: 山口倫直, 鈴木典子, 井上登太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】 口腔内環境の評価としてテストペーパー(pH 3.4~6.4)を使うことが多いが, その変色を主観的に判定する方法であるため, 正確度に関しての評価報告がない. 【目的】 テストペーパー(pH 3.4~6.4)を使用したpH判定方法の正確性を評価し改善方法を考察する. 【方法】 レモン水と中性水(pH 7.0)を用いて, デジタルpH測定器を用い, pH 2.8, 3.1, 3.4, 3.7, 4.1, 4.4, 4.7, 5.1, 5.4, 5.7, 6.1, 6.4, 6.7の溶液を作成する. 対象者6名(医師1名, PT 2名, 看護師1名, CW 2名)に対し, 各々の溶液につけたテストペーパーを各対象者に提示しテストペーパー付属の色見本と目視比較し, 予想pH値を記録させその正確さと傾向を判定する. 【結果】 テストペーパーの判定において段階的な色の変化は判定可能であったが, 正確な数値との一致度は特にpH 4.1~5.1において低い結果を示した. 【考察】 テストペーパーの判定においてはpH 4台において判定者による判定の傾向も理解する必要があり, いくらか訓練が必要なものと考えられた. pHの判定においては機械式判定法が望ましい.
ISSN:1343-8441