II-P3-3 NSTにおける口腔ケアの介入効果

【はじめに】NST(栄養サポートチーム)は低栄養患者の栄養状態の改善をはかることにある. 急性期患者に対し, 早期からの栄養管理は栄養障害や肺炎などのリスク管理上非常に重要である. また, 早期に介入することで, 適切な経口摂取への移行や良好な栄養状態の維持に繋がると考えられる. われわれは, 口腔ケアチームとしてNSTに介入しており, 今回NST患者における口腔ケアの介入効果に関し検討を行ったので報告する. 【方法】平成19年10月~平成21年2月の期間に当院に入院し, 入院中にNSTの介入があった69例(口腔ケア施行群31例, 非口腔ケア群38例)において, 経口摂取状況および栄養状態につ...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2009, Vol.13 (3), p.515-515
Hauptverfasser: 三木仁美, 松澤恵理子, 辻洋史, 齋藤務, 西野仁, 土師誠二, 濱田傑
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】NST(栄養サポートチーム)は低栄養患者の栄養状態の改善をはかることにある. 急性期患者に対し, 早期からの栄養管理は栄養障害や肺炎などのリスク管理上非常に重要である. また, 早期に介入することで, 適切な経口摂取への移行や良好な栄養状態の維持に繋がると考えられる. われわれは, 口腔ケアチームとしてNSTに介入しており, 今回NST患者における口腔ケアの介入効果に関し検討を行ったので報告する. 【方法】平成19年10月~平成21年2月の期間に当院に入院し, 入院中にNSTの介入があった69例(口腔ケア施行群31例, 非口腔ケア群38例)において, 経口摂取状況および栄養状態について比較検討を行った. 【結果】経口摂取状況では, 経口摂取が可能となった症例は非口腔ケア群で7例(47%)であったのに対し, 口腔ケア施行群では18例(64%)にみられ, 口腔ケア施行群で経口摂取可能となった割合の増加を認めた. 一方で, 非経口摂取となった症例は非口腔ケア群では2例(9%)にみられたが, 口腔ケア施行群では1例もみられなかった(0%). 栄養状態において改善を認めた症例は, 非口腔ケア群では13例(34%)に対し, 口腔ケア施行群では14例(45%)に認められた. 【考察】NST患者においても口腔ケアを行うことで, 経口摂取への移行を容易にし, また, 経口摂取という一番自然な摂取方法で栄養状態の改善を認めることができると考えられた.
ISSN:1343-8441