I-P3-22 嚥下チームとして口腔ケアにどう関われるか?―口腔ケアに対する看護師の意識調査から

【目的】昨年度嚥下チームでのラウンド, 病院全体の新人技術指導を行ってきているが実際病棟看護師の中で嚥下チームの活動の前に比べ著しく口腔ケアが改善した印象, 手ごたえがなかった. 今後のチームの活動内容を検討するにあたり, 看護師の現状の意識を知る目的でアンケート調査を行った. 【対象】2009年3月嚥下チーム所属の2病棟38名(女27名男1名)経験年数(1~27年)【方法】対象の看護師にアンケートを実施【結果】1. 口腔ケアを十分行えてと感じている10人, 行えていないと感じている28人, 2. 口腔ケアの疑問については口内炎に対してのケアが16人と一番多く次いで歯磨き剤の選択が分からないが...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2009, Vol.13 (3), p.383-383
Hauptverfasser: 田中知子, 配島桂子, 廣瀬広子, 江間沙記, 山田悠紀子, 本田知壽樹, 岡本康子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】昨年度嚥下チームでのラウンド, 病院全体の新人技術指導を行ってきているが実際病棟看護師の中で嚥下チームの活動の前に比べ著しく口腔ケアが改善した印象, 手ごたえがなかった. 今後のチームの活動内容を検討するにあたり, 看護師の現状の意識を知る目的でアンケート調査を行った. 【対象】2009年3月嚥下チーム所属の2病棟38名(女27名男1名)経験年数(1~27年)【方法】対象の看護師にアンケートを実施【結果】1. 口腔ケアを十分行えてと感じている10人, 行えていないと感じている28人, 2. 口腔ケアの疑問については口内炎に対してのケアが16人と一番多く次いで歯磨き剤の選択が分からないが15人という結果が出た. 3. 口腔ケアに自信がある11人, 自信がない27人, 4. 実施時の障害は患者の拒否が37人と一番多く次いで時間の不足が24人であった. 【考察】1. 口腔ケアが十分に行えてなく, 自信がないという結果が一番多いことから自分達が思っていた病棟で口腔ケアが十分行えていないのではないかという予測が一致していた. 2. 口腔内トラブル(口内炎)に対してのケア, 歯磨き剤の選択が分からないが上位にあがった原因については舌苔, 口内炎, 出血の原因・対処法について学校, 病院の中で教育が行われていないことがある. アンケートのフリーコメントの中でも勉強会の実施の要望が多かった. 3. 患者の拒否, 特に開口拒否や開口保持困難にて口腔ケアが行えないに対してはワイダー・ミニやバイドプロテクターを導入したため使用を呼びかけていくことで改善されるかもしれない. 4. 時間の不足を多くの人が感じていることに対しては急性期病院の特徴と思われる. 限られた人数で口腔ケアのほかにもやらなくてはいけない処置が多くあるためである. 今後の嚥下チームの活動としてアンケートの結果をもとに勉強会の開催をしていきたい.
ISSN:1343-8441