I-P3-1 急性期病院における嚥下障害の取り組み

【はじめに】当院は静岡県東部に位置する富士市(人口26万人)の基幹病院である. 病床数は452床, 平均在院日は約13日の急性期病院である. 当院では3年前にNST(Nutrition Support Team)が立ち上げられ, 摂食嚥下口腔ケアチーム, 病院食改善チーム, 褥瘡チーム, 栄養評価チームに分けられた. 今回我々は摂食嚥下口腔ケアチームを中心とした嚥下障害の取り組みについて報告する. 【対象と方法】2008年1月から2008年12月までの1年間に摂食嚥下口腔ケアチームに依頼された入院患者168症例(男性101例女性67例, 平均年齢76.7歳(19~95歳))である. 摂食嚥下口...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2009, Vol.13 (3), p.373-373
Hauptverfasser: 高柳博久, 勝山直彦, 北原知栄子, 山本若菜, 後藤光子, 田中恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】当院は静岡県東部に位置する富士市(人口26万人)の基幹病院である. 病床数は452床, 平均在院日は約13日の急性期病院である. 当院では3年前にNST(Nutrition Support Team)が立ち上げられ, 摂食嚥下口腔ケアチーム, 病院食改善チーム, 褥瘡チーム, 栄養評価チームに分けられた. 今回我々は摂食嚥下口腔ケアチームを中心とした嚥下障害の取り組みについて報告する. 【対象と方法】2008年1月から2008年12月までの1年間に摂食嚥下口腔ケアチームに依頼された入院患者168症例(男性101例女性67例, 平均年齢76.7歳(19~95歳))である. 摂食嚥下口腔ケアチームは耳鼻咽喉科, 口腔外科, 看護師, 歯科衛生士から構成されている. 嚥下機能評価に関しては耳鼻咽喉科医が内視鏡検査, 咽頭食道造影を用いて行い, 口腔ケアに関しては口腔外科医, 歯科衛生士, 看護師が行っている. 嚥下訓練はST(言語聴覚士), リハビリテーション科医が在籍していないため, 耳鼻咽喉科, 口腔外科が中心となり, 連携しながら行っている. 【結果】依頼内容は何らかの理由で絶食されていた患者の食事再開の可否についてのものが168例中141例(83.9%)であった. 介入後に嚥下性肺炎を発症したものは168例中28例(16.7%)であった. 【考察】依頼内容からも摂食嚥下口腔ケアチームには経口摂取再開時の嚥下性肺炎の発症を防ぐことが求められていると考えられた. 今後の課題は, 介入後の嚥下性肺炎の発症をなくすために, 更なる取り組みの改善, 工夫が必要であると考えられた.
ISSN:1343-8441