I-P2-18 当院における摂食・嚥下リハビリテーション委員会の運営と取り組み

【はじめに】当院はH17年度11月より院内組織として多職種からなる摂食嚥下リハビリテーション(以下嚥下リハ)委員会を設立し院内における嚥下リハシステムを構築し, 第12回, 13回の本学術大会においてシステムの構築と構築後1年の経過を報告した. 今回はその後2年間の嚥下リハ委員会の運営と取り組みを報告する. 【経過と現状】当院の嚥下リハ委員会は第一月曜日の16時から17時を定例会とし, 現在まで37回の定例会を開催している. H18年, 19年度は院内における嚥下リハのオーダーシステムの構築および啓蒙活動を第一に活動し, 嚥下内視鏡や嚥下造影の検査システムも導入すると共にマニュアル作成と, 嚥...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2009, Vol.13 (3), p.370-370
Hauptverfasser: 乾亮介, 森清子, 中島敏貴, 北貴子, 田中亜季, 森金子, 坂口淳, 藤垣友美, 長澤聖一郎, 杉島裕美子, 遠山佳樹, 須永壮一, 廣瀬一喜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】当院はH17年度11月より院内組織として多職種からなる摂食嚥下リハビリテーション(以下嚥下リハ)委員会を設立し院内における嚥下リハシステムを構築し, 第12回, 13回の本学術大会においてシステムの構築と構築後1年の経過を報告した. 今回はその後2年間の嚥下リハ委員会の運営と取り組みを報告する. 【経過と現状】当院の嚥下リハ委員会は第一月曜日の16時から17時を定例会とし, 現在まで37回の定例会を開催している. H18年, 19年度は院内における嚥下リハのオーダーシステムの構築および啓蒙活動を第一に活動し, 嚥下内視鏡や嚥下造影の検査システムも導入すると共にマニュアル作成と, 嚥下食の改良を主に行った. H19年4月からは口腔ケア方法の統一を目的に看護部の協力を得て, 当初委員会に2名であった看護師を全対象病棟から選出し8名に増員した. そして新たに加わった看護師を中心に, マニュアル作成と必要な物品の導入および外部講師を招いての実技研修を開催した. H20年度は年度初めに各対象病棟にアンケートを実施し看護師の要望や意見, 希望を調査しそれをもとに合計3回の研修会を開催した. 特に口腔ケアや食事介助といった実技研修会においては参加型の形式をとることで, 参加者主体の研修となり治療方法などについてより具体的な質問も出るようになってきた. また, 研修会後は実施したアンケートからの意見・要望を聞き入れ, それらを次回の研修会や定例会に反映していくことを心がけている. 【まとめ・今後の課題】システムを構築後, 3年が経過し嚥下リハを行う環境が整いつつある. それに伴い委員会の活動はシステム作りから研修会の開催など知識・技術の向上のための活動へ移行してきている. 今後も, さらなる嚥下食の改良, 新人教育, 部門別勉強会の開催や院内のNSTとも連携強化を図るなど取り組みを継続かつ拡大していきたいと考える.
ISSN:1343-8441