I-2-3 パーソナルコンピュータの動画編集ソフトを利用した新しい嚥下造影(VF)表示法の検討

【目的】嚥下障害の機能判定の1手段として嚥下造影(Videofluorography:以下VF)が利用されている. 第10回の本学会では, VFの録画方法を, 第13回の本学会では, このVF動画に音情報(嚥下音を左音声に, 外部モニター音を右音声に記録)を加える方法を紹介した. 今回, 更に検査室でのVF施行時の様子を録画した動画(モニター動画)の同時表示法を検討した. 【方法】ビデオ記録装置を2機種用い, その内の1台にて, X線透視装置からのVF画像を録画する(VF動画). この時, 喉頭マイクと外部モニターマイクを利用して, 左音声に嚥下音を, 右音声に外部モニター音を同時に記録する....

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2009, Vol.13 (3), p.287-287
Hauptverfasser: 七條文雄, 大村智也, 敷島弥生, 賀勢泰子, 福島大輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】嚥下障害の機能判定の1手段として嚥下造影(Videofluorography:以下VF)が利用されている. 第10回の本学会では, VFの録画方法を, 第13回の本学会では, このVF動画に音情報(嚥下音を左音声に, 外部モニター音を右音声に記録)を加える方法を紹介した. 今回, 更に検査室でのVF施行時の様子を録画した動画(モニター動画)の同時表示法を検討した. 【方法】ビデオ記録装置を2機種用い, その内の1台にて, X線透視装置からのVF画像を録画する(VF動画). この時, 喉頭マイクと外部モニターマイクを利用して, 左音声に嚥下音を, 右音声に外部モニター音を同時に記録する. 他の1台は, 通常のビデオカメラを利用し, 被験者や介助者の検査時の様子をダイレクトに撮影する(モニター動画). パーソナルコンピュータによる動画編集ソフト(Windowsの場合は, Adobe社製Premiere Elements 4.0もしくはPremiere CS3, Macintoshの場合は, Final Cut Express)を利用したビデオ編集時に, 食材名のアナウンス音などを目安として, VF動画とモニター動画を同期させる. この際, いわゆる『マット処理』を利用してVF動画とモニター動画を重ね合わせて一枚の動画に合成する. 更には, 検査時に撮影してあったVF施行時の体位や食材のビデオも併せて編集に加えると, よりダイナミックなVFが完成する. 【結論】この方法により, VF動画に加えて, VF施行時の被験者の様子や, 嚥下音, 外部モニター音が併せて検討でき, 嚥下の様子がダイナミックに把握できる(演者はこれをダイナミックVFと称している). 発表では, 本手技で作成したダイナミックVFを紹介すると共に, 具体的な音記録での配線回路の工夫や個人情報保護を目的とした被験者の顔面にマスクをかける方法も含めて種々の動画編集のテクニックを紹介したい.
ISSN:1343-8441