II-P5-5 摂食・嚥下リハビリテーションの院内普及に関する取り組み~摂食・嚥下リンクナース勉強会とラウンドを通して
【はじめに】摂食・嚥下リハビリテーションとは多職種のチーム医療であるが, 患者と接する時間が長い看護師の役割が大きい. そこで, リーダーシップをとって摂食・嚥下リハビリテーションに取り組んでもらい, スタッフへの指導までを担う摂食・嚥下リンクナースを外来と各病棟に1~2名配置した. リンクナースへの教育として月1回の勉強会と摂食・嚥下ラウンドへの参加を実施. レベルアップの効果を報告する. 【対象】摂食・嚥下リンクナース14名【方法】摂食・嚥下に関する知識4, 技術8, 看護記録8の計20項目の内容を習得できたかを「そう思う」「ややそう思う」「やや思わない」「思わない」の選択回答で教育前と教...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2008, Vol.12 (3), p.470-470 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】摂食・嚥下リハビリテーションとは多職種のチーム医療であるが, 患者と接する時間が長い看護師の役割が大きい. そこで, リーダーシップをとって摂食・嚥下リハビリテーションに取り組んでもらい, スタッフへの指導までを担う摂食・嚥下リンクナースを外来と各病棟に1~2名配置した. リンクナースへの教育として月1回の勉強会と摂食・嚥下ラウンドへの参加を実施. レベルアップの効果を報告する. 【対象】摂食・嚥下リンクナース14名【方法】摂食・嚥下に関する知識4, 技術8, 看護記録8の計20項目の内容を習得できたかを「そう思う」「ややそう思う」「やや思わない」「思わない」の選択回答で教育前と教育後に質問紙調査. 習得できていることを示す「そう思う」「ややそう思う」の数を前後で比較, 分析. 教育後の質問紙には摂食・嚥下ラウンド参加後の感想を追加. 倫理的配慮として本研究の主旨と内容, 調査結果は本研究以外では使用しない事を説明. 【結果・考察】知識4項目と技術のスクリーニング, 間接訓練においては「そう思う」「ややそう思う」の回答が教育後に増加していた. しかし技術のアセスメント, 口腔ケア, 直接訓練, 経管栄養では教育前と同数または低下. 勉強会で知識を習得しても, 病棟の診療科によっては実践する場面が少ない為自信を持てないのではないかと考える. 記録では7項目で「そう思う」「ややそう思う」が増加, 1項目で不変. 今回は初年度であり講義形式での勉強会が中心であった為知識での効果はあったが, 技術では全員の習得には至らなかった. 今後, 実践中心の勉強会を企画し技術の習得に努めたい. 実際摂食・嚥下ラウンドに参加した10名のうち, アセスメントの視点がわかった8名, 知識の向上があった6名の回答あり. ラウンドへの参加は効果があったと考える. 【まとめ】リンクナース勉強会は知識・記録方法の習得では効果があったが, 技術の習得では更なる教育が必要である. |
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ISSN: | 1343-8441 |