II-3-16 摂食時の危険回避行動と誤嚥性肺炎の関連
【はじめに】口腔期や咽頭期に起こる問題に対し, 食形態や姿勢などを適切に設定しても, 誤嚥性肺炎を起こすことがある. 誤嚥の危険を回避するためには先行期の評価も重要であると思われる. 我々は, 摂食時の危険回避行動の評価項目について, STに対しアンケートを実施, 2007年愛知県ST学会で報告した. 今回, それらの評価項目を用いて, 誤嚥性肺炎の既往との関連について調査したので報告する. 【対象者】当院および併設施設に入院・入所中の摂食・嚥下障害患者13名(男性7名・女性6名:平均82.3±9.4歳, HDS-R平均13.2±7.4点, MWSTプロフィール3~4). 食事を自己摂取してい...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2008, Vol.12 (3), p.373-373 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】口腔期や咽頭期に起こる問題に対し, 食形態や姿勢などを適切に設定しても, 誤嚥性肺炎を起こすことがある. 誤嚥の危険を回避するためには先行期の評価も重要であると思われる. 我々は, 摂食時の危険回避行動の評価項目について, STに対しアンケートを実施, 2007年愛知県ST学会で報告した. 今回, それらの評価項目を用いて, 誤嚥性肺炎の既往との関連について調査したので報告する. 【対象者】当院および併設施設に入院・入所中の摂食・嚥下障害患者13名(男性7名・女性6名:平均82.3±9.4歳, HDS-R平均13.2±7.4点, MWSTプロフィール3~4). 食事を自己摂取している者とした. なお, 対象者または代諾者に本研究の趣旨を説明, 同意を得た. 【方法】摂食時の行動を食事開始から終了まで観察, ビデオに記録した. 評価は, 先行研究でアンケート上位であった10項目について, ST1名が看護師からの病棟生活場面の情報を加えて実施した. 観察および評価は各対象者3回ずつ行い, 該当項目数にて危険回避行動の出現率を求めた. 分析および統計学的解析は, 対象者を誤嚥性肺炎の既往によって無し群(6名), 1回群(4名), 2回以上群(3名)に分け(各群の年齢, HDS-R, MWSTに有意差なし), 出現率の群間比較を, 一元配置分散分析, 多重比較検定(Scheffe)にて行った. 有意水準は5%未満とした. 【結果】出現率平均(%)は, 無し群:84.4±4.5, 1回群:69.1±4.7, 2回以上群:64.2±2.5であり, 無し群と1回群(p |
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ISSN: | 1343-8441 |