I-P5-21 口腔ケア事業の地域展開~松江市歯科医師会の取り組み
【目的】松江市歯科医師会では, 過去10年にわたり, 歯科医師・歯科衛生士にて専門的口腔ケアの研修会を独自に行ってきた. その経験より, 高齢者の口の機能を維持し疾病を予防していくには他職種の方々と共に研修することの必要性と協力・理解なくしては考えられないことを痛感した. そこで, 平成19年4月より『松江口腔ケア研究会』を立ち上げたので, その取り組みについて報告する. 【方法】年度初めに年間プログラムを作成し, 松江市内の全ての病院・歯科医院・高齢者施設へ案内を行い, 毎月第2水曜日に『松江口腔ケア研究会』を開催している. また, 対外的には, 高齢者施設職員への口腔ケア啓発事業を行うとと...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2008, Vol.12 (3), p.365-365 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】松江市歯科医師会では, 過去10年にわたり, 歯科医師・歯科衛生士にて専門的口腔ケアの研修会を独自に行ってきた. その経験より, 高齢者の口の機能を維持し疾病を予防していくには他職種の方々と共に研修することの必要性と協力・理解なくしては考えられないことを痛感した. そこで, 平成19年4月より『松江口腔ケア研究会』を立ち上げたので, その取り組みについて報告する. 【方法】年度初めに年間プログラムを作成し, 松江市内の全ての病院・歯科医院・高齢者施設へ案内を行い, 毎月第2水曜日に『松江口腔ケア研究会』を開催している. また, 対外的には, 高齢者施設職員への口腔ケア啓発事業を行うとともに, 松江市内の5つの地域包括支援センターとの結びつきを強固にするために高齢者施設全てに協力歯科医院を設置した. 歯科関係者のスキルアップとしては, 鹿島病院における口腔ケア実習, 松江記念病院におけるVF見学&体験実習を行い, 一般開業医院の歯科医師および歯科衛生士の教育にも役立つシステムを構築した. 【結果】松江口腔ケア研究会には, 毎月100名前後(歯科関係者50名, 病院・施設関係他職種50名)の参加者を認めている. 平成19年度の実績により, 平成20年度は松江市との共同事業になり, 広く市民参加できる研究会にステップアップした. 一方では, 各地域包括支援センター内の高齢者施設1つを指定施設(合計5施設)とし, 口腔ケア啓発事業を高齢者施設職員向けに行い好評である. 【考察】病院内において多職種連携及びチームアプローチが必要であるように, 地域においても多職種間そして施設間の結びつきは非常に大事であるといえる. 『松江口腔ケア研究会』により, 顔の見える多職種連携ができるようになった. 今後は, 更なる連携と良質な口腔ケアの普及を目指していく所存である. |
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ISSN: | 1343-8441 |