I-P2-1 当院NSTにおける嚥下リハビリテーションチームの効果~チーム設立前と比較して
【はじめに】当院のNSTでは, 栄養障害を是正させる取り組みのほか, 院内で発生する嚥下性肺炎予防に取り組んでいる. これまでに本学会では, NST嚥下リハビリテーションチーム(以下, 嚥下リハチーム)の立ち上げと, 効果について報告してきた. 今回は, 嚥下リハチーム設立前後で, 院内の嚥下性肺炎発症状況を調査したので報告する. 【方法】平成18年12月から平成19年11月まで嚥下リハチームが介入したNST介入群85例と, 嚥下リハチーム設立前, ランダムに選択した1ヵ月間に嚥下困難食の依頼があった非NST介入群36例を比較した. 非NST介入群は後方視的に入院診療録より調査した. 調査項目...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2008, Vol.12 (3), p.327-328 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】当院のNSTでは, 栄養障害を是正させる取り組みのほか, 院内で発生する嚥下性肺炎予防に取り組んでいる. これまでに本学会では, NST嚥下リハビリテーションチーム(以下, 嚥下リハチーム)の立ち上げと, 効果について報告してきた. 今回は, 嚥下リハチーム設立前後で, 院内の嚥下性肺炎発症状況を調査したので報告する. 【方法】平成18年12月から平成19年11月まで嚥下リハチームが介入したNST介入群85例と, 嚥下リハチーム設立前, ランダムに選択した1ヵ月間に嚥下困難食の依頼があった非NST介入群36例を比較した. 非NST介入群は後方視的に入院診療録より調査した. 調査項目は, 年齢, 在院日数非経口摂取期間, 経口摂取再開時の嚥下評価の有無, 嚥下性肺炎の発症有無, 嚥下食提供前後での血清アルブミン値である. 嚥下性肺炎の発症は, 医師により入院診療録に診断名が記載されている場合を「あり」とした. 統計解析はSPSS(Verslon15.0)を使用した. 【結果】NST介入群の平均年齢は70.8±12歳, 平均在院日数は74.2日, 非経口摂取期間の平均は32日, 経口摂取再開時の嚥下評価は100%実施され, 嚥下性肺炎の発生率は4%(3例), 血清アルブミン値は2.9±0.5g/dlから3.2±0.6g/dlに推移した. 非NST介入群の平均年齢は65.6±18歳, 平均在院日数は53.7日, 非経口摂取期間の平均は29.7日, 経口摂取再開時の嚥下評価は30%実施され, 嚥下性肺炎の発生率は36%, 血清アルブミン値の平均は3.3±0.5g/dlから3.1±0.5g/dlに推移した, NST介入群の方が嚥下性肺炎の発症率が低く(p |
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ISSN: | 1343-8441 |