II-5-11 脊髄小脳変性症における嚥下障害の検討(3)

「背景」脊髄小脳変性症において嚥下障害が運動機能障害と同様に徐々に進行することがしばしば経験される. これまでに我々は脊髄小脳変性症における嚥下障害の検討としてMRI画像における水平断での橋面積, 橋前後径, 第4脳室の面積, 矢状断における橋前後径とVFにおける咽頭期所要時間を検討した. 画像と嚥下機能の検討は報告が少ない. 「目的」脳幹の萎縮しない脊髄小脳変性症における嚥下機能をVFにて評価し, MRI画像における小脳の体積との関連性を検討した. 「対象」2005年11月から2007年8月までに当科に入院した脊髄小脳変性症患者のうち, 脳幹に萎縮を認めない症例15例(男性6例, 平均年齢6...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.340-340
Hauptverfasser: 塩原紀久子, 真木二葉, 長谷川泰弘, 赤澤吉弘, 春日井滋, 栃本しのぶ, 管紗里江
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「背景」脊髄小脳変性症において嚥下障害が運動機能障害と同様に徐々に進行することがしばしば経験される. これまでに我々は脊髄小脳変性症における嚥下障害の検討としてMRI画像における水平断での橋面積, 橋前後径, 第4脳室の面積, 矢状断における橋前後径とVFにおける咽頭期所要時間を検討した. 画像と嚥下機能の検討は報告が少ない. 「目的」脳幹の萎縮しない脊髄小脳変性症における嚥下機能をVFにて評価し, MRI画像における小脳の体積との関連性を検討した. 「対象」2005年11月から2007年8月までに当科に入院した脊髄小脳変性症患者のうち, 脳幹に萎縮を認めない症例15例(男性6例, 平均年齢63.3±9.9歳, 平均罹病期間9.4±6.9年)を対象とした. 「方法」全症例に対し嚥下造影検査(VF)を施行し, 水2.5mlおよび米飯摂取時の (1)喉頭侵入の有無, (2)嚥下反射の遅延の有無, (3)反射前の咽頭流入の有無, (4)喉頭蓋谷への残留の有無, (5)梨状窩への残留の有無を確認し, (6)1回目の咽頭期所要時間, (7)全ての食塊を嚥下するのに必要な咽頭期所要時間を測定した. VFと同時期に撮影された頭部MRIにおいて小脳の体積をラトックシステムエンジニアリング社の高速三次元解析ソフトを用いて解析し, 小脳体積と(1)~(5)まではχ2乗検定にて解析しp
ISSN:1343-8441