II-3-15 当院における摂食嚥下障害患者の訓練経過と関連因子の検討
「はじめに」現在わが国では急速な高齢化に伴い様々な疾患を対象とした摂食嚥下障害に関する問題が大きく取り上げられるようになってきた. 当院において摂食嚥下リハビリテーション(以下, 嚥下リハ)を行なった症例より, 摂食嚥下機能の改善に関連する因子を検討したので報告する. 「対象」2006年4月から2007年3月に嚥下リハを行なった53名(男性28名, 女性25名, 平均年齢80.3歳)を対象とした. 疾患は脳梗塞23名, 脳出血10名, 変性疾患5名, その他15名であった. 「方法」全53症例の嚥下リハ開始時および終了時の摂食嚥下能力を藤島の摂食・嚥下能力グレードを用いて点数化し, 当院におけ...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.316-316 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」現在わが国では急速な高齢化に伴い様々な疾患を対象とした摂食嚥下障害に関する問題が大きく取り上げられるようになってきた. 当院において摂食嚥下リハビリテーション(以下, 嚥下リハ)を行なった症例より, 摂食嚥下機能の改善に関連する因子を検討したので報告する. 「対象」2006年4月から2007年3月に嚥下リハを行なった53名(男性28名, 女性25名, 平均年齢80.3歳)を対象とした. 疾患は脳梗塞23名, 脳出血10名, 変性疾患5名, その他15名であった. 「方法」全53症例の嚥下リハ開始時および終了時の摂食嚥下能力を藤島の摂食・嚥下能力グレードを用いて点数化し, 当院における摂食嚥下障害患者の訓練経過の傾向と様々な因子との関連を検討した. 「結果」全症例の平均グレードは, 開始時4.26±0.40, 終了時4.42±0.43であった. そのうち死亡者を除いた46名で検討すると, 開始時4.30±0.41, 終了時4.93±0.44と有意差をもってグレードの上昇を認めた. また自力摂取可能, 構音障害なし, 胃瘻, 家族の面会が多い患者でグレードの上昇を認めた(p |
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ISSN: | 1343-8441 |