I-P4-9 VF検査後に経口摂取を行った症例の肺炎発症に影響を及ぼす関連因子の検討

「目的」VF(嚥下造影)検査を行い経口摂取可能と判断したが, 経口摂取を開始・継続すると肺炎を発症してしまう症例がみられた. VF後の肺炎発症の関連因子を明らかにすることにより, 発症を予防することを目的とした. 「対象」2006年4月から2006年9月までにVF検査を行った127名の入院患者のうち, VF後に経口摂取を開始・継続した103例(男性59例, 女性44例)を対象とした. 「方法」(1)性別(2)年齢(3)VF時のmodified Rankin Scale(4)急性期脳血管障害の有無(5)脳血管障害の既往の有無(6)肺炎の繰り返しの有無(7)全般的精神機能低下の有無(8)VF検査時...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.290-291
Hauptverfasser: 岩田恵子, 古木ひとみ, 平田愛子, 大塚明子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」VF(嚥下造影)検査を行い経口摂取可能と判断したが, 経口摂取を開始・継続すると肺炎を発症してしまう症例がみられた. VF後の肺炎発症の関連因子を明らかにすることにより, 発症を予防することを目的とした. 「対象」2006年4月から2006年9月までにVF検査を行った127名の入院患者のうち, VF後に経口摂取を開始・継続した103例(男性59例, 女性44例)を対象とした. 「方法」(1)性別(2)年齢(3)VF時のmodified Rankin Scale(4)急性期脳血管障害の有無(5)脳血管障害の既往の有無(6)肺炎の繰り返しの有無(7)全般的精神機能低下の有無(8)VF検査時の先行期障害の有無(9)VF検査時の口腔期障害の有無(10)VF検査時の咽頭期障害の有無(11)VF検査時の食道期障害の有無についてVF検査後に肺炎を発症した症例と発症しなかった症例についての比較検討を行った. 検定はχ検定とMann-Whitney検定を用いた. 「結果」VF検査後に経口摂取を開始・継続して肺炎を発症した症例は11例(10.7%)/103例, 発症し無かった症例は92例(89.3%)/103例であった. VF検査後の肺炎発症例は, 発症しなかった症例に比べ(9)全般的精神機能低下(P
ISSN:1343-8441