I-P3-20 口腔ケアの有効性について~グループホームにおいて~第2報

「目的」今回われわれはグループホームに入居している高齢者に対して口腔機能の低下予防と口腔機能の向上を目的とした口腔ケア(器質的・機能的)を行い, その効果を評価, 検討した結果若干の知見を得たのでその概要を報告する. 「対象」対象は熊本県内のグループホームに入居している11人であった. 同一施設で同様の口腔ケアを行わなかった12人をコントロール群とした. 「方法」2005年9月から2007年3月までの1年6ヶ月間(週1回)で歯科衛生士によって個別に器質的口腔ケアと機能的口腔ケアを実施した. その実施前と実施後に歯科医師により20項目の口腔機能評価を行い担当職員にアセスメント表を記入してもらった...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.282-283
Hauptverfasser: 加藤一朗, 田苗正夫, 松下哲也, 長野靖弘, 鮫田誠也, 園田隆紹, 三村彰吾, 坂本由美, 森永博臣, 吉永修
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」今回われわれはグループホームに入居している高齢者に対して口腔機能の低下予防と口腔機能の向上を目的とした口腔ケア(器質的・機能的)を行い, その効果を評価, 検討した結果若干の知見を得たのでその概要を報告する. 「対象」対象は熊本県内のグループホームに入居している11人であった. 同一施設で同様の口腔ケアを行わなかった12人をコントロール群とした. 「方法」2005年9月から2007年3月までの1年6ヶ月間(週1回)で歯科衛生士によって個別に器質的口腔ケアと機能的口腔ケアを実施した. その実施前と実施後に歯科医師により20項目の口腔機能評価を行い担当職員にアセスメント表を記入してもらった. 「結果」同一施設においてコントロール群と比べ口腔機能評価において歯肉炎症, 口腔清掃状態, 舌苔, 頚部伸展, 最長発声持続時間, 口唇の突出, 口唇を引く, 頬ふくらまし, 上口唇をなめる, 下口唇をなめる, 奥舌の挙上の11項目について数値が高くなった. さらに, 要介護度が上がったにもかかわれず, さほど口腔機能の低下が認められなかった. 以上のことより, 今回行った口腔ケアは口腔機能の向上に有効と示唆された.
ISSN:1343-8441