I-P2-2 摂食・嚥下研修会受講者の予備知識に関する調査

「緒言」摂食・嚥下リハビリテーションの実施には地域での連携が必要であるが, その対応は様々である. 地域連携には中核組織の存在が有効と考え, 日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座では, 平成12年度から摂食・嚥下リハビリテーションを支援している者を対象に基本的知識の普及および情報や意見交換の場として研修会を発足した. 今回, 受講者に対し受講前の予備知識について調査を実施したので報告する. 「対象および方法」平成18年度松戸摂食・嚥下研修会登録者の133名を対象に無記名, 自記式の質問票調査を行った. 調査は講義開始前に郵送し, 講義の際に受付で回収した. 調査は, 『生理機能』, 『身体の危険...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.264-264
Hauptverfasser: 遠藤眞美, 野本たかと, 三橋聡, 林佐智代, 仁平暢子, 竹蓋道子, 三枝優子, 妻鹿純一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」摂食・嚥下リハビリテーションの実施には地域での連携が必要であるが, その対応は様々である. 地域連携には中核組織の存在が有効と考え, 日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座では, 平成12年度から摂食・嚥下リハビリテーションを支援している者を対象に基本的知識の普及および情報や意見交換の場として研修会を発足した. 今回, 受講者に対し受講前の予備知識について調査を実施したので報告する. 「対象および方法」平成18年度松戸摂食・嚥下研修会登録者の133名を対象に無記名, 自記式の質問票調査を行った. 調査は講義開始前に郵送し, 講義の際に受付で回収した. 調査は, 『生理機能』, 『身体の危険性』, 『介助・訓練法』, 『食形態・調理法』, 『解剖』, 『診査・診断法』に関する項目とした. 『食形態・調理法』, 『解剖』が各13項目, 他群が各11項目の全68項目とした. 結果質問票回収率は, 80.5%(男性16名, 女性91名)であった. 職種別内訳は歯科医師12名, 歯科衛生士31名, 介護や福祉に関係する職種22名, 保育士13名, 教員11名および栄養士6名, その他12名であった. 『介助・訓練法』, 『解剖』, 『診査・診断法』は, 他の項目に対して知っているとの回答者が有意に少なかった. 『生理機能』の項目間では, , , およびが, に比較して知っているとの回答が有意に多かった. 『身体の危険性』の項目間では, やを知っているとの回答が多いのに対し, およびは知っているとの回答が他に比較して有意に少なかった. 「結論」本調査結果から, 受講者の摂食・嚥下リハビリテーションに関する知識の不足内容が理解できた. 研修会前の受講者の知識レベルを知ることにより, 講義内容で重点をおくべきポイントを把握できるため, 研修会の充実へとつながると考えられた.
ISSN:1343-8441