I-P1-15 食行動プロセスに障害を抱えた療養者に対する『食看護アセスメント指標』の開発-食事の援助技術に関する看護師の判断と援助

「目的」本研究の目的は, 昨年度, 明確にした食行動アセスメントの項目を枠組みとして, 看護師の食事の援助技術に関する看護師の判断と援助内容を明らかにすることにある. 「方法」研究方法は, 質的記述研究である. 対象者は看護師11名で, 本研究班が作成したインタビューガイドに沿ってインタビューを行い, データを収集した. データの分析は, 食事の援助場面における看護師の判断と食事援助の工夫に焦点をあてて質的に分析した. 「結果」看護師が食事援助を行う際には, 『看護師の責務』をもち, 『情報』を『判断』し, 様々な援助を『工夫』していたことが明確になった. 最初の『看護師の責務』は, そして『...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2007, Vol.11 (3), p.259-259
Hauptverfasser: 沼田靖子, 田中響, 濱野めぐみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」本研究の目的は, 昨年度, 明確にした食行動アセスメントの項目を枠組みとして, 看護師の食事の援助技術に関する看護師の判断と援助内容を明らかにすることにある. 「方法」研究方法は, 質的記述研究である. 対象者は看護師11名で, 本研究班が作成したインタビューガイドに沿ってインタビューを行い, データを収集した. データの分析は, 食事の援助場面における看護師の判断と食事援助の工夫に焦点をあてて質的に分析した. 「結果」看護師が食事援助を行う際には, 『看護師の責務』をもち, 『情報』を『判断』し, 様々な援助を『工夫』していたことが明確になった. 最初の『看護師の責務』は, そして『情報』は, また『判断』にはの7つ, 最後の『工夫』には, という10のサブカテゴリーで構成されていた. この『工夫』のサブカテゴリーであるには, 「コミュニケーション」「病室の環境」「集中できる環境」「道具」の4つの項目が含まれていた, その中でも「集中できる環境」「道具」の2つの項目は全員の看護師が工夫しており, 意識的に援助している内容であった. 「考察」看護師は, 患者の身体を思いながら, 職務上の責務をもって食事援助の判断をしていることが明確になった. また, 限られた療養生活の中でできるだけ今までの生活環境に近い状態になるように工夫し整えることが安全に食事をすることの基本であることを示していた. 今後, 実際に看護師から援助を受けている療養者を対象にデータ収集し, 上記看護師のデータと統合させて, 『食看護アセスメント指標』を開発していきたい.
ISSN:1343-8441