(II-3-10)ミキサー食ゼリーの嚥下適性に関する検討
【目的】一般に咀嚼困難者向けのミキサー食が嚥下困難者にも提供されている例が少なくない. しかし, 食材によってはミキサーにかけることにより, 凝集性が低下するため, 細かくなった食材によってかえって誤嚥しやすくなる危険性も危惧される. そこで本研究では, ミキサー食をゲル化剤(ソフティア2)でゼリー状に凝固させることによる嚥下適性の向上を検討したので報告する. 【対象と方法】川崎医科大学附属病院へ入院し嚥下食を摂食中の患者を対象とした. 1)さば味噌煮ミキサー(フードプロセッサーでミキシングし, ペースト状にしたもの) 2)1)にソフティア2(ニュートリー株式会社製)0.75%添加し, 作成し...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】一般に咀嚼困難者向けのミキサー食が嚥下困難者にも提供されている例が少なくない. しかし, 食材によってはミキサーにかけることにより, 凝集性が低下するため, 細かくなった食材によってかえって誤嚥しやすくなる危険性も危惧される. そこで本研究では, ミキサー食をゲル化剤(ソフティア2)でゼリー状に凝固させることによる嚥下適性の向上を検討したので報告する. 【対象と方法】川崎医科大学附属病院へ入院し嚥下食を摂食中の患者を対象とした. 1)さば味噌煮ミキサー(フードプロセッサーでミキシングし, ペースト状にしたもの) 2)1)にソフティア2(ニュートリー株式会社製)0.75%添加し, 作成したミキサー食ゼリーの2サンプルについて, 嚥下造影検査で1. 嚥下時の咽頭内通過速度 2. 嚥下後の咽頭残留の有無と程度の2項目を比較検討した. 併せて, 各々の物性値測定, 落下式簡易咽頭モデルによる落下時間の計測および咽頭残留の観察を行った. 【結果および考察】嚥下造影検査では, 2)が1)より, 1. 通過速度が速く 2. 咽頭残留も少ない傾向であった. 物性値では, 2)の付着性が低かった. 落下式簡易咽頭モデルによる落下時間は, 2)が1)より有意に短かった. (P |
---|---|
ISSN: | 1343-8441 |