(I-P5-5)某施設介助職員に対する摂食・嚥下リハビリテーションに関する調査-食事指導前の知識・意識・態度について
【緒言】某知的障害者通所更正施設において, 利用者の食事に関する支援を目的に当科歯科医師が介助職員に対し食事に関する指導(食指導)を行うこととなった. そこで指導開始前の職員に対し摂食・嚥下リハビリテーション(リハビリ)に関する知識・意識・態度について調査したので報告する. 【方法】施設の介助職員に無記名, 自記式の質問票を配布し調査した. 内容は属性, リハビリに関する知識・意識・態度とした. 知識は摂食に関する生理機能, 食形態・調理法, 身体の危険性および介助・訓練法の4つに分類し, 各7項目とした. 意識は食環境, 食内容, 介助・訓練法に対して困っているか等を4つに分類し, 各4項目...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 【緒言】某知的障害者通所更正施設において, 利用者の食事に関する支援を目的に当科歯科医師が介助職員に対し食事に関する指導(食指導)を行うこととなった. そこで指導開始前の職員に対し摂食・嚥下リハビリテーション(リハビリ)に関する知識・意識・態度について調査したので報告する. 【方法】施設の介助職員に無記名, 自記式の質問票を配布し調査した. 内容は属性, リハビリに関する知識・意識・態度とした. 知識は摂食に関する生理機能, 食形態・調理法, 身体の危険性および介助・訓練法の4つに分類し, 各7項目とした. 意識は食環境, 食内容, 介助・訓練法に対して困っているか等を4つに分類し, 各4項目とした. 態度はリハビリや食指導に関する過去, 現在, 未来の行動に関する項目を設定した. 【結果】知識に関しては, 介助・訓練法の知識が他の調査項目に比較して有意に低かった. 意識に関しては, 食環境では食事姿勢が, 食内容では食具の選択, 栄養状態および水分摂取量が, 介助・訓練法ではリハビリが他の項目に比較して有意に高い値であり, これらの内容が他の項目に比較して困っていることを示していた. 態度に関しては, 過去に比較して現在および未来の項目の間に有意差を認め, 現在の食指導への期待・必要性および今後の積極的な食事指導について意欲的であることが認められた. 【考察および結論】本調査結果から介助職員の知識・意識・態度について不足している部分や困っている内容が理解でき, 専門家による食指導の重要性が推察された. さらに職員の食指導参加への積極性が高いことも伺えた. 職員の知識・意識・態度を把握することによって今後の食指導指針にいかし, 施設の支援体制をより強いものとしたい. |
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ISSN: | 1343-8441 |