(I-P2-2)頭頚部腫瘍術後患者における食道入口部食塊通過側の検討
【目的】頭頸部腫瘍術後の嚥下障害患者ではしばしば食道入口部食塊通過側に左右差を認め, 頸部回旋や一側嚥下などの代償的方法がその改善に有用である. しかし, 頭頚部腫瘍術後患者における食塊通過側を詳細に検討した報告は少ない. 我々は, 頭頸部腫瘍術後患者における食塊通過側と頸部郭清術および舌切除範囲との関連について検討した. 【対象と方法】対象は, 腫瘍切除術と同時に頸部郭清術を行い, 術後に摂食・嚥下障害を疑われて嚥下造影検査(VF)を行った頭頸部腫瘍術後患者37名(男性24名, 女性13名, 平均年齢63.7歳). 原発部位は舌19名, 口底5名, 下顎歯肉9名, 下顎中心性2名, その他2...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 【目的】頭頸部腫瘍術後の嚥下障害患者ではしばしば食道入口部食塊通過側に左右差を認め, 頸部回旋や一側嚥下などの代償的方法がその改善に有用である. しかし, 頭頚部腫瘍術後患者における食塊通過側を詳細に検討した報告は少ない. 我々は, 頭頸部腫瘍術後患者における食塊通過側と頸部郭清術および舌切除範囲との関連について検討した. 【対象と方法】対象は, 腫瘍切除術と同時に頸部郭清術を行い, 術後に摂食・嚥下障害を疑われて嚥下造影検査(VF)を行った頭頸部腫瘍術後患者37名(男性24名, 女性13名, 平均年齢63.7歳). 原発部位は舌19名, 口底5名, 下顎歯肉9名, 下顎中心性2名, その他2名, 手術からVF検査までの平均日数は24.5±10.4日であった. 2名の歯科医師がVF正面像より食塊通過側を判定し, 頸部郭清術の方向および舌切除範囲と食塊通過側との関連について検討した. 【結果】片側頸部郭清術施行患者では, 頸部郭清術の方向と食塊通過側が一致する傾向を認めた(χ2検定, p |
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ISSN: | 1343-8441 |