I-P3-3 急性期脳卒中患者に対する1日4回の口腔ケアシステムの確立
【目的】急性期からの摂食, 嚥下訓練を確実に行うため, 当病棟では4年前から嚥下訓練を含む口腔ケアを強化した. 急性期からの確実なケアが, 摂食機能と全身状態の維持にいかに関わるか検討した. 【対象】H16年4月~H17年3月の1年間に当病棟に入院した脳卒中患者100名. 平均年齢73歳. 【方法】入院日より重症例(JCS2桁以上)に対し1)口腔ケア4回/日(9, 14, 21, 3時)(ブラッシング, 洗浄, 清拭), 2)アイスマッサージ3回/日(9, 14, 21時), 3)評価表に準じて毎日評価, 4)段階に応じた嚥下パターン食の選択, 軽症例では症状に応じケア回数を減じた. 以上を独...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2005, Vol.9 (3), p.338-338 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】急性期からの摂食, 嚥下訓練を確実に行うため, 当病棟では4年前から嚥下訓練を含む口腔ケアを強化した. 急性期からの確実なケアが, 摂食機能と全身状態の維持にいかに関わるか検討した. 【対象】H16年4月~H17年3月の1年間に当病棟に入院した脳卒中患者100名. 平均年齢73歳. 【方法】入院日より重症例(JCS2桁以上)に対し1)口腔ケア4回/日(9, 14, 21, 3時)(ブラッシング, 洗浄, 清拭), 2)アイスマッサージ3回/日(9, 14, 21時), 3)評価表に準じて毎日評価, 4)段階に応じた嚥下パターン食の選択, 軽症例では症状に応じケア回数を減じた. 以上を独立業務とした専属看護師が1回あたり7分程度のケアで1セットとし, 平均20人/日の効率的かつ確実に実施できるシステムで行った. 【結果】急性期病棟転出時において摂食状態の割合は, 全量経口摂取83%, 経管栄養+経口併用3%, 経管栄養のみ7%, 死亡7%. 平均在室日数は19.5日であった. 【考察】経口摂取が困難だった例は, 急性期での死亡例, 遷延性意識障害, 身体的障害の大きい例, 高齢者である. しかし死亡例を除くと全体では92%が経口摂取可能となり肺炎等の合併症も少なく短期間で回復期リハへつなぐことができた. 急性期病棟では繁雑な業務の中で効率の高いケアが求められる. 当病棟では各部屋受け持ち以外にケア担当を独立早出業務とし効率化をはかり, 質の高いケアを確実に実施できるようにした. すべての脳卒中患者に対する確実な口腔ケアシステムは, その後の摂食機能保持に非常に有効であると考える. |
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ISSN: | 1343-8441 |