II-P8-2 言語療法士のいない病院 -PEG口摂取へ移行できた摂食障害の一例

【症例】81歳女性, 脳梗塞, 痴呆の既往あり. ベッド上生活, 経口摂取は可能であった. 平成15年9月7日38℃の発熱, 食事摂取困難となり自宅より当院入院となった. 【経過】発語は体動時「痛い」と単語を話す程度, 全介助, 仙骨部, 背部に褥瘡, ブレーデンスケール25点, 24点, 入院時TP6.3g/dl ALB2.2g/dlで対象症例となった. 11日経鼻チューブを挿入しラコール200ml開始400ml/日まで増量. 17日PEG造設, 補助食品に変更, 1800kcal/日蛋白90g/日とした. 27日より嚥下リハビリを行いゼリー開始, しかし10月7日全身状態悪化, 全面中止と...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2004, Vol.8 (2), p.296-296
Hauptverfasser: 柴崎 忍, 根岸久美子, 高橋知佳子, 片平みちる, 小巖 香, 千葉美由起, 佐藤ふさ江
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】81歳女性, 脳梗塞, 痴呆の既往あり. ベッド上生活, 経口摂取は可能であった. 平成15年9月7日38℃の発熱, 食事摂取困難となり自宅より当院入院となった. 【経過】発語は体動時「痛い」と単語を話す程度, 全介助, 仙骨部, 背部に褥瘡, ブレーデンスケール25点, 24点, 入院時TP6.3g/dl ALB2.2g/dlで対象症例となった. 11日経鼻チューブを挿入しラコール200ml開始400ml/日まで増量. 17日PEG造設, 補助食品に変更, 1800kcal/日蛋白90g/日とした. 27日より嚥下リハビリを行いゼリー開始, しかし10月7日全身状態悪化, 全面中止となりTPN管理となる. 26日粘度製剤を併用しながら経腸栄養再開11月6日より発声練習を中心にリハビリを行いゼリーから開始, 13日全粥ミキサーとろみ付1食, 経腸栄養800kcal/日とした. 12月1日上肢の運動を中心に, 自立を促し2食へ, 10日3食経口摂取となった. 褥瘡スケール16点, 9点, TP7.0g/dl, ALB2.4g/dlと改善自力摂取可能となり24日転院となった. 【まとめ】嚥下スクリーニング, 栄養アセスメントを行うことで経口摂取が可能となった. 今後も個々にあわせた総合アセスメントを行っていきたい.
ISSN:1343-8441