II-P7-7 摂食・嚥下障害患者の食事についての一考察
【目的】当院において嚥下障害食(以下, 嚥下食とする)を摂取している患者が退院する場合, 自宅療養ではなく, 転院や施設への入所を余儀なくされることが多い. その際, 転院先から当院での食種についての問い合わせを受けることが多く, 他院との食事形態の違いがうかがえる. そこで今回, 摂食, 嚥下障害に対応する食事形態がどの程度普及しているかについて調査を試みた. 【対象と方法】2002年4月から2004年3月までに当院で嚥下食を摂取中に他の病院や施設へ転院した患者41名(男16名, 女25名)平均年齢78.1歳の転院先20施設(病院17, 施設3)において嚥下食に対応する食事内容について各施設...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2004, Vol.8 (2), p.293-294 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】当院において嚥下障害食(以下, 嚥下食とする)を摂取している患者が退院する場合, 自宅療養ではなく, 転院や施設への入所を余儀なくされることが多い. その際, 転院先から当院での食種についての問い合わせを受けることが多く, 他院との食事形態の違いがうかがえる. そこで今回, 摂食, 嚥下障害に対応する食事形態がどの程度普及しているかについて調査を試みた. 【対象と方法】2002年4月から2004年3月までに当院で嚥下食を摂取中に他の病院や施設へ転院した患者41名(男16名, 女25名)平均年齢78.1歳の転院先20施設(病院17, 施設3)において嚥下食に対応する食事内容について各施設の給食担当者に調査した. 【結果】嚥下食と名称のある食種を設けている施設は4施設, ミキサー食にとろみをつけて対応が7施設, ミキサー食ときざみ食にとろみをつけて対応が7施設, きざみ食にとろみをつけて対応が1施設, ゼリー食で対応が1施設だった. 嚥下食関連の食種や形態の名称は嚥下訓練食, ゼリー食, ペースト食, ブレンダー食, トロミ食, むせない食, うらごし, ミキサー, 荒ミキサー, きざみ, 極きざみ, 荒きざみ, ミジン菜など様々だった. 【考察】嚥下食は訓練食ということもあり, 転院先においても同様の食事形態のあることが望ましく, 各施設での食事形態や名称の統一が重要であると思われる. |
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ISSN: | 1343-8441 |