II-P1-22 健常若年成人のカプセル嚥下動態
【背景】年齢や嚥下障害に関わらず, 多くの人が, 服薬する機会がある. 薬の中には血中濃度を一定に保つために定時で服薬する必要のあるものや, 食道で停滞すると食道の炎症を起こすことがある. しかし, 嚥下された薬の動態についての報告は少ない, 【目的】健常成人で嚥下されたカプセルの動態を調べる. 【方法】対象者が嚥下に関する症例の無い, インフォームドコンセントを受けた14名の健常成人である. 昼食後30分後に造影剤入りの4号カプセル(直径4mm, 長さ13.5mm)を15mmの水で3回飲み込んだ. 嚥下された薬の動態はエックス線透視で評価しビデオテープに記録した. 【結果】対象者の年齢は32...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2003, Vol.7 (2), p.232-232 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【背景】年齢や嚥下障害に関わらず, 多くの人が, 服薬する機会がある. 薬の中には血中濃度を一定に保つために定時で服薬する必要のあるものや, 食道で停滞すると食道の炎症を起こすことがある. しかし, 嚥下された薬の動態についての報告は少ない, 【目的】健常成人で嚥下されたカプセルの動態を調べる. 【方法】対象者が嚥下に関する症例の無い, インフォームドコンセントを受けた14名の健常成人である. 昼食後30分後に造影剤入りの4号カプセル(直径4mm, 長さ13.5mm)を15mmの水で3回飲み込んだ. 嚥下された薬の動態はエックス線透視で評価しビデオテープに記録した. 【結果】対象者の年齢は32.2±4.7(平均±SD)歳, 身長は171.3±5.7cm, 体重は63.6±6.0kgであった. 2名3試行のみでカプセルが食道内に停滞した. そして彼らだけは追加試行を行った. カプセルは咽頭を0.5秒以内に通過し, 下部食道ではその速度が低下する傾向があった. カプセルが胃まで到達するのにかかる時間は6.04秒±1.58秒であった. 3試行間には有意差を認めなかった. また, 胃までの所要時間と体重との間にも有意差を認めなかった. 【まとめ/結論】我々は健常成人の嚥下された薬の動態について検討した. 対象者の中には15mlの水ではカプセルが胃まで到達しなかった者もいた. 我々の結果はカプセル嚥下のコントロールデータとなると確信している. |
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ISSN: | 1343-8441 |