I-P2-5 摂食・嚥下研修会受講者の現状および要望

【目的】近年, 摂食, 嚥下リハビリテーションに関する研修会や講習会が各地で開催されている. 日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座でも, 4年前から2年コースの摂食, 嚥下研修会を開催し, すでに2期目に入っている. 今後の研修会の充実を目的に受講者の現状および要望の把握が必要と考え, アンケート調査を実施し検討した. 【対象と方法】受講者138名に対し, 受講者の年齢, 居住区, 勤務地, 摂食指導の対象者, 摂食指導への関わり, 研修会に期待していたこと, 研修内容の難易度などについてアンケート調査を行った. 有効回答数は41名であった. 【結果】受講者の居住区や勤務地は松戸市内が殆どであっ...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2003, Vol.7 (2), p.194-194
Hauptverfasser: 野本たかと, 三橋聡, 林佐智代, 妻鹿純一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】近年, 摂食, 嚥下リハビリテーションに関する研修会や講習会が各地で開催されている. 日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座でも, 4年前から2年コースの摂食, 嚥下研修会を開催し, すでに2期目に入っている. 今後の研修会の充実を目的に受講者の現状および要望の把握が必要と考え, アンケート調査を実施し検討した. 【対象と方法】受講者138名に対し, 受講者の年齢, 居住区, 勤務地, 摂食指導の対象者, 摂食指導への関わり, 研修会に期待していたこと, 研修内容の難易度などについてアンケート調査を行った. 有効回答数は41名であった. 【結果】受講者の居住区や勤務地は松戸市内が殆どであった. 摂食への関わりとしては, 食事介助に関わっている者が殆どで, 日常の指導の中での疑問点としては, 食形態や姿勢に関することが多かった. 研修会の内容に関しては, 摂食, 嚥下にかかわる用語が難しいと指摘した者が多かった. また, 他の研修会の情報があれば参加したいと考えている者が多く, 60分以内なら参加したいと回答した者が半数以上占めていた. 【考察】受講者の多くは, 日常の食事介助法, 適切な姿勢や食形態の指導などに疑問を抱いており, 摂食, 嚥下の基礎的な知識から具体的な指導法などを学ぶことを期待し受講したことが推察された. 受講者の多くは本学のある市内に居住もしくは勤務しており, 60分以内であれば他の研修会にも参加したいという者が多かったことから, 近隣で研修会などを行っているという情報があれば参加する可能性を示唆した. 今後, 専門用語を分かり易く説明することや他の研修会の情報提供が必要と考えられた. また, 対象者別にプログラムを設定する必要もあるのかもしれない. 摂食, 嚥下リハビリテーションは, 単一職種で対応することの難しさがあり, 様々な職種が集まるため, 意見や情報交換をする場を提供することの重要性が示唆された.
ISSN:1343-8441