口腔腫瘍術後の嚥下障害例に対する Intermittent oro-esophageal tube feeding (OE) 法の適用

【目的】末梢の器質的かつ機能的障害を有する口腔腫瘍術後の嚥下障害例に対して,中枢性の嚥下障害例に用いられている間欠的経口食道経管栄養法 (Intermittent oro-esophageal tube feeding:OE法) が有効かどうかを検討した.【方法】姿勢のコントロールでは誤嚥や送り込みの障害が改善されず経口摂取が困難であった口腔腫瘍術後症例6例に対して,OE法の適用を試みた.各症例の術後から経口摂取が開始されるまでの経過を検討した.【結果】咽頭反射が強かった1例を除く,6例中5例でOE法の適用が可能であった.OE法が適用可能であった症例は,持続的経鼻胃経管栄養法や中心静脈栄養法か...

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Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2002/12/30, Vol.6(2), pp.229-235
Hauptverfasser: 野原, 幹司, 舘村, 卓, 藤田, 義典, 尾島, 麻希, 小谷, 泰子, 佐々生, 康宏, 和田, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】末梢の器質的かつ機能的障害を有する口腔腫瘍術後の嚥下障害例に対して,中枢性の嚥下障害例に用いられている間欠的経口食道経管栄養法 (Intermittent oro-esophageal tube feeding:OE法) が有効かどうかを検討した.【方法】姿勢のコントロールでは誤嚥や送り込みの障害が改善されず経口摂取が困難であった口腔腫瘍術後症例6例に対して,OE法の適用を試みた.各症例の術後から経口摂取が開始されるまでの経過を検討した.【結果】咽頭反射が強かった1例を除く,6例中5例でOE法の適用が可能であった.OE法が適用可能であった症例は,持続的経鼻胃経管栄養法や中心静脈栄養法から解放された.OE法を適用することにより,嚥下機能が改善したと考えられる症例があった.【結論】OE法は,中枢性の嚥下障害例と同様に口腔腫瘍術後の嚥下障害例にも適用可能であり,嚥下機能を改善する効果がある可能性が示唆された.
ISSN:1343-8441
2434-2254
DOI:10.32136/jsdr.6.2_229